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「神経症な人ほど長生きする」という噂は本当だった!

7/27(木) 20:30配信

ハーパーズ バザー・オンライン

神経症をポジティブに捉える人はそう多くない。心配し過ぎてノイローゼになったり、心の不調というイメージの方が強いだろう。イギリスの『コリンズ英語辞典』にさえ「神経症(neurotic)とは、人があまり気にならないことで怖くなったり、心配になったり、不安になったりする症状」と書かれているのだから、それもそのはず。ところがそんな概念を覆す、意外な研究結果が発表された。なんと「神経症の人の方が長生きする」のだそう!

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エディンバラ大学とサウサンプトン大学の研究者たちは、6年間にわたり37~73歳のイギリス人50万人をモニタリング。SAGE社の電子ジャーナルに投稿されている論文によれば、その間に約4,500人が亡くなっている。研究者たちははじめに、参加者たちの神経症の度合いをチェックし、自分の健康状態をどのように感じているかを聞いた。その後、参加者たちの年齢と性別をもとに分析した結果、神経症を持つ人の方がわずかに死亡率が高いことが判明。しかし健康の自己評価も合わせて分析すると、神経症度が高い人ほど死亡リスクが低いことを発見したという。

同研究をリードしたキャサリン・ゲールさんは、本誌のインタビューで「自身の健康状態を『良好』と評価した人では、神経症と死亡リスクの関連性が見られなかった。でも健康状態に不安があり、神経症度が高い人ほど死亡リスクが低いことが分かった」と語り、神経症の度合いが高い人ほど、健康の自己評価が低い傾向にあることも教えてくれた。

神経症度が高い人ほど長生きする理由のひとつとして、自身の体調を心配するあまり普段から健康に気を使っていることが考えられる。というのもキャサリンさんは「健康の自己評価に関わらず、神経症のチェックシートで『心配性や脆弱性』のセクションに多くのチェックマークが付いているだけでも長生きする可能性が高かった」と語っている。ちなみにその「心配性や脆弱性」のセクションでは、「傷つきやすいですか?」や「罪悪感にかられることはありますか?」、「心配性ですか?」などの質問がリストアップ。だが興味深いことに神経症な人の喫煙率や飲酒率では直接的な関連性はなかったそう。「心配性や脆弱性体質な人ほど、健康的なライフスタイルを目指していると思われていましたが、あまり関連性はありませんでした」とキャサリンさんは論文に書いている。

少しくらい心配性でも寿命が伸びると思えば、気にしなくてもいいのかも?

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