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【世界水泳】瀬戸大也、「組み立て」に成長で銅 伊藤華英氏「リオの悔しさが本物になった」

7/27(木) 12:28配信

THE ANSWER

男子200メートルバタフライで銅メダル、伊藤氏が感じた「チャレンジの姿勢」

 水泳の世界選手権(ブダペスト)は26日(日本時間27日)、競泳の男子200メートルバタフライで瀬戸大也(ANA)が1分54秒21で銅メダルを獲得。女子200メートル個人メドレーで銀メダルの大橋悠依に続き、日本勢では今大会2個目のメダルとなった。23歳の躍進について、元北京五輪、ロンドン五輪代表の伊藤華英氏は「選手として二皮くらいむけている」と成長を評価した。

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 瀬戸は準決勝を全体1位で通過。この種目で日本人初の金メダル獲得に期待も集まったが、銅メダルだった。この結果をどうみるのか。

「確かに金メダルの期待はあったし、タイムも自己ベストではなかったけど、バタフライでメダルを獲れたのは大きな自信になる。彼の場合、メインは個人メドレーなので、その点で価値があると思います」

 伊藤氏によれば、選手としての成長の跡を感じられたという。

「リオデジャネイロ五輪で萩野公介選手の金メダルを見る結果となった。瀬戸選手は銅メダルを獲れて、本来ならうれしいところが、悔しい気持ちの方が強かった。その悔しさが本物になった。チャレンジを繰り返してきたことが、銅メダルにつながったと思います」

 今季、多くのレースに参戦し、実戦から強化を図ってきた瀬戸。今回のレースに関しても「チャレンジ」の姿勢はあった。一番は「レースの組み立て」だ。

今日本命の200メートル個人メドレーで萩野と激突「この結果がつながってくる」

「勢いだけでいくのではなく、丁寧にレースができるようになった。金メダルのチャド選手(南アフリカ)は前半から飛ばすタイプ。それには勝てないだろうと踏んで、彼に付いていきながらメダルを狙っていこうという展開で、詰めの一手を明確にして戦っていた。本当の悔しさを味わい、どういうスタイルで東京五輪を目指すべきか、見えてきているようです」

 しかし、瀬戸の本命は個人メドレー。今日27日(日本時間28日)には200メートル決勝で萩野と激突する。

「今回の結果がつながってくると思います。萩野選手は周りより自分の力を出し切ることを考えるタイプ。今の瀬戸選手は隣のコースの選手が誰が先行するかなど、展開、状況を踏まえてレースができている。バタフライでも地元ハンガリーの選手が出場する中で最高に盛り上がった中で結果を残すことができたのは、いい自信になっているでしょう」

 最後に伊藤氏は、こう言って締めくくった。

「選手として一皮も二皮もむけている。いいレースができる感覚を身に着けている。彼にとっては個人メドレーがメイン。期待できると思います」

 果たして、進化を遂げた23歳は本命の個人メドレーでどんな結果を残すのか。大きな注目が集まる。

◇伊藤 華英(いとう・はなえ)

 2008年女子100m背泳ぎ日本記録を樹立し、初出場した北京五輪で8位入賞。翌年、怪我のため2009年に自由形に転向。世界選手権、アジア大会でメダルを獲得し、2012年ロンドン五輪に自由形で出場。同年10月の岐阜国体を最後に現役を退いた。引退後、ピラティスの資格取得。また、スポーツ界の環境保全を啓発・実践する「JOCオリンピック・ムーヴメントアンバサダー」としても活動中。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/27(木) 12:31
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