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みうらじゅん&いとうせいこうは「レジェンド仲良し」? [FRaU]

7/27(木) 17:02配信

講談社 JOSEISHI.NET

「みうらじゅんさんといとうせいこうさんに憧れてペンネームを平仮名にしたほどです。そんなお二人の20年をかけた「レジェンド仲良し」っぷりを映画にしました。」(編集者など おぐらりゅうじさん)

対談したのは……

いとうせいこうさん
1961年、東京生まれ。作家、クリエーターとして、活字/映像/舞台/音楽/ウェブなど
のジャンルで幅広い表現活動を行う。昨年、いとうせいこう&リビルダーズでトリビュート盤『再建設的』をリリース。

おぐらりゅうじさん
1980年、埼玉県生まれ。フリー編集者・ライター・構成作家など。雑誌「テレビブロス」編集部員。映画『ザ・スライドショーがやって来る!』では、構成と監督を務めた。

「ザ・スライドショー」とは.......

みうらじゅんが撮りためた写真やバカネタを、スライドによってスクリーンに大きく映し、それを見たいとうせいこうが即興でツッコミを入れるトークショー。1996年に第1回が開催され、これまでに13公演、20周年を迎えた。

みうらさんの無意識を触診して ビヨヨヨヨンと出てきちゃった

おぐら: 最初の試写の後、みうらさんから「ここをこうしよう」というメールが届いたんですが、その細部に対する修正案が本当にお見事で。

いとう: まず記憶力がいい。俺は何も覚えていないタイプだけど、パッと見の印象と逆なんだよね。

おぐら: 一見、いとうさんのほうが細かくて、記憶力がありそうですよね。

いとう: あと、みうらさんはものを作るうえでものすごく粘り腰。自分が関わったものに対して最後まで厳しいところがある。それに、実は、ものすごい心配性なの。「いとうさんが、スライドショーが、そう思われちゃったらどうしよう」という心配が常にみうらさんを襲うんだよ。

おぐら: 自分ではもう過不足なしと思う構成で仕上げたつもりだったのに、みうらさんが「あのシーンの間に3分だけこれを入れたらもっとおもしろくなるよ」と言うので、最初は半信半疑で入れてみると、抜群にハマるんですよ。それで、格段におもしろくなる。あれはシビれました。

いとう: 寝るときに考えてるんだろうね。ガバっと起きてメールが来るでしょ? 全然ゆるくない。たとえば、以前、四国のお寺にトークショーで呼んでもらったことがあって、おもしろそうだし一緒に行って楽しくやろうと思ってたら、みうらさんが「もしもお客さんが楽しまなかったらどうしよう」って。「そんなことないよ。みうらさんと俺のファンが来るわけだし」、「いや、こんな時間からやったら帰りが暗くなって、ぶーぶー言い出すと困るから、おむすびを配るのはどうか」と言い出して。「そんなのは要らないと思うよ」と言ってたのに、お寺と交渉して配ることにしちゃってるんだ。普通は、お土産にどうぞって持たせれば印象がいいのに、みうらさんはそのことに夢中になっちゃうから、出てきた途端に渡しちゃう。全員がバリバリ食ってるなかでトークして、やりにくかったわ~! 

おぐら: いやげ物と同じ発想だ(笑)。

いとう: クレーム封じのためで、笑いを狙ったんじゃないんだもん。考え方が賄賂なんだよ。券を売って来たお客にはこっちからもお返しを1個する、という今までの興行界にはなかった変なシステムを作っちゃった。みうらさんが京都人だからというのもあると思うけどね。

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