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電気自動車(EV)部品の田中化学が謎の急騰

7/27(木) 8:31配信

会社四季報オンライン

 日経平均株価は2万円を挟んでもみ合う状況が2ヵ月あまり続いています。短期的に横ばいトレンドに移行して、時間の経過とともに株価は5月からの下値支持線も割り込んでしまいました。

 そして、ドル/円相場も円買いドル売りトレンドに転じ、1ドル=111円台まで円買いが進んできました。日銀のETF買いの影響なのか、今のところ株価はあまり為替相場に反応していないように見受けられますが、この状況がいつまで続くのか気になるところです。

 株式市場で膠着感が強まる中、夏休みシーズンということもあって、トレンドが出るまでは無駄に売買しないようにしています。新しいトレンドが生まれればまた話は別で、トレンドフォローのポジションをとればいいだけです。

 というわけで、中長期で保有をしていている銘柄はそのまま保有を続けるものと、売却してポジションを縮小するものとに分けています。保有を続けている銘柄の一つに、田中化学研究所(4080)があります。同社は、リチウムイオン電池等二次電池向け正極材料を手掛ける住友化学の子会社です。

 株価は2015年9月に1890円の高値を付けた後に急落して以降、今年4月に621円の安値をつけてから反転上昇トレンドに入っています。これまで同社は、電気自動車(EV)というテーマが盛り上がるたびに物色対象になることが多くありました。電気自動車がこの先有望なのかは正直いまだ判断がつきませんが、米国のEV専業メーカーであるテスラ社の株価の勢いを見るとやはりEVは期待されているのでしょう。

 田中化学研究所の株価は2016年の後半以降3ケタ台と低迷を強いられていたので、何か好材料があればいずれまた株価が動くこともあるだろうと考えて保有していました。ただ、2017年になってもとにかく株価が軟調なので、「EVは終わったのか、銘柄が悪かったか」と考えることもしばしば。もう少し様子を見てダメそうなら売却しようと考えていたら、7月に入ってから急に株価が上昇し始めました。材料といえばテスラ関連以外に考えられないように思いますが、「これか」という材料を探してみても現時点ではわかりませんでした。

 ただ、テクニカルでは、13週線と26週線がともに上向きのゴールデンクロスを形成中でしばらくは上昇が持続する可能性が高そうです。株式市場の地合いによっては、2016年9月につけた高値1318円も狙えそうです。

 横山利香
ファイナンシャルプランナー。出版社を経て独立。現在はテクニカルアナリストとしても活躍。投資・マネー雑誌を中心に執筆・講演活動も行っている。投資ブログ「FP横山利香のトレード日記」も執筆中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

横山 利香