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LVMH傘下のスポーツウエア、オリパラにらみ本格上陸

7/28(金) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)傘下の豪スポーツウエアブランド「2XU(ツータイムズユー)」が日本に本格上陸する。従来は卸売りやインターネット通販を一部展開していたが、今春に日本法人を設立。特定の競技に向けた専門店やスポーツ量販店への卸売りを増やし、直営店も出店する。東京五輪・パラリンピック開催の2020年までに年30億円の売上高を目指す。
 2XUは元トライアスロン選手のジェイミー・ハント氏らが05年に立ち上げた。ナイキやアディダスなどのスポーツブランドがファッション性を打ち出すなか、スポーツのパフォーマンスを高めることにこだわった。圧力を加えて血液の流れを促したり筋肉を支えたりする着圧機能が強みだ。疲労軽減やけが防止の効果があるとされる。
 豪のロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)と組んで素材から開発し、軽さや動きやすさを保ちながら強い圧力がかかるようにしている。米プロバスケットボール協会(NBA)の9割以上のチームが使用するなど、スポーツ選手の支持は厚い。
 「日本には機能性について理解してくれる消費者が多い」(ハント氏)と判断し、3月に日本法人の2XUジャパン(東京・品川)を設立した。国内での価格はランニングなどに使えるロングタイツで税別1万2000~1万8000円となる。
 消費者へのアンケートやスポーツ選手による使用実績などを通じて、スポーツに本格的に取り組む人たちに支持される機能を訴求する。国内の研究機関と組んだ検証も視野に入れる。
 一方でウオーキングなどの軽い運動や飛行機に乗ることが多い消費者などのニーズも見込んでいる。「着圧の分野で一番になる」(ハント氏)としている。
 直営店は20年までに5店開く計画だ。品ぞろえを拡充させるために、19年からは日本法人でポロシャツなどカジュアル衣料の企画生産も始める。今後、企画担当の社員を雇い、国内外に向けた商品を打ち出す。日本法人の村山照夫社長は「ファッションとしてではなく、機能を進化させて売る」と話し、素材の技術を生かしていく。
 2XUは世界71カ国で販売しており、売上高は7500万米ドル(約84億円)。13年にLVMHの傘下に入り、香港やシンガポールなどアジアでの展開を加速している。
[日経MJ2017年6月30日付]

最終更新:7/28(金) 7:47
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