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2017年春季話題! 『FRAME ARMS GIRL』の制作キーパーソンが舞台裏を告白!

7/28(金) 18:54配信

BEST TIMES

2017年春季に話題となった、アニメ『フレームアームズ・ガール』のメインスタッフである、監督・川口敬一郎氏、シリーズ構成・赤尾でこ氏、そして壽屋のプロデューサー・杉山学氏のお三方に、このアニメの企画の立ち上げから最終回の話まで、あますところなく(多少赤裸々に? (笑))お話を伺った。面白いアニメのオリジナル作品では、狙い澄まして伏線をはらずとも巧く作品内の要素が作用して、きれいに収まるべき形に収まることが往々にしてあるのだが、このシリーズも、そうした化学変化が随所にあったようだ。

  

「女の子とペットキャラの交流」的な女児アニメのテイストで

──『フレームアームズ・ガール』をアニメ化することになった経緯というのは? 

杉山●実を言えば、最初はアニメ化するつもりはなかったんですよ。むしろ私は大反対の立場だったんです。壽屋の方針としては、オリジナルのコンテンツを立ち上げてアニメをやろうということではあったんです。ただアニメを作るのは良いとしても、会社の経営面から資金の回収のことを考えると、アニメ製作はリスクが大きいんです。その立場でのたった独りの反対派だったわけです(一同・笑)。ただ自分なりに、今のアニメビジネスの在り方の打開策みたいなものを考えてはいて、そのプランを使えば出来るかもしれないなと。会社からは「どうしても」って言われるし(笑)。

──なんだか後ろ向きだったんですね(笑)

杉山●そう。そのときはすごくイヤイヤだったんです(笑)。それでも今言った自分が温めていたプランを会社に提案したところ、「それでアニメを使ったコンテンツの立ち上げをやってみよう」とOKが出て動き出したわけです。それでゼクシズさんにしても川口監督や赤尾さんとも、巧くご縁があって次々にご紹介頂いてお願いすることになりました。特に監督については、ゼクシズさんから数人上げて頂いた中で、川口さんのプロフィール資料に「玩具好き。納期も厳守する方です」って書いてあって。それで決まりですよ(笑)。

赤尾●そんな情報が出回ってるんですか~。怖い~! (笑)

川口●あははは! (笑) ゼクシズから「こういう話が来ているので、監督候補として推薦して良いですか?」って訊かれたときに、「絶対やりたいから僕が優秀だって、ウソでも良いから伝えておいて」って(笑)。

杉山●じゃあ、監督の意向が反映された資料だったのかも(笑)。やっぱりホビーで商品を先に出しているものなので、監督は玩具が好きな方が作品に対する熱量としては絶対だなと……それと内容的にもホビーアニメになるだろうと最初から思っていたので、ここは川口監督にお願いしようと。

川口●本当に念願叶ってのホビーアニメでした。これまでもなんどか男玩作品の監督候補に挙げてもらったことはあったんですけど、『ハヤテのごとく』(1期)で監督をやって以降は、そういうキャラもの作品の監督で呼ばれることが多くなったんですよ。いつの間にか「川口さん、玩具ってそんなに好きじゃないんですよね?」みたいに周りのスタッフから言われるようになって「いや、どれだけ好きだと思ってるんだよ!」って(笑)。今回はホビーものでもあり、キャラものでもあるのでちょうど良い感じでした。

──川口さんはオファーを受けてやる気満々だったんですね? 

川口●でも巨大なプレッシャーはありました。「やりたい」と自分から言ったからには、ちゃんとしたものを作らないとダメですから。正直なところ、最初は成功するビジョンが自分の中で見えてなかったんですよ。それどころか「これは失敗しそうな匂いがするな」って(笑)。

杉山●いや、最初は誰もがそうだったと思います。

川口●最初は今とはまったく違うタイプの、FAガールたちだけが出てきてワイワイやるだけのFLASHアニメみたいな企画だったんです。でもそれじゃあダメだろうなと。それでなんとしても、ちゃんとドラマのあるアニメにしようと思ってたんです。

──放映された形の企画に至るまでにも紆余曲折あったんですね。

赤尾●私はその辺の経緯は知らないんですけど、私も割と突然連絡を頂いたんです。「もし良かったらお願いできますか?」というところから入ったんですよ。ただ元になっているものがプラモデルだと聞いて、「私、プラモデルのこと全然分からないんですけど、大丈夫ですか?」「大丈夫です、分かる人がたくさんいますので」。それならできそうだって(一同・笑)。それでプラモデルだけれど、それは可愛い女の子でという資料を見て「この子たちのお話なんですよね?」と確認させて頂いてから正式にお引き受けしました。

杉山●お二人にお声がけする前に、「プラモの女の子たちの話」という大枠は出来ていたので、それをやって頂ける方というのが、一番最初の原型の原型でした。ですから、バトルものの方向性というのは最初から考えていませんでした。とにかくこのプロジェクトで最初から私の頭の中にあったのは、「プラモデルだからと言って、壊さない」。つまり破壊表現はしない。セクシャルに振り過ぎない。女の子が出てくるわけですけど、最初からボディスーツが見えちゃってるから、それで充分だよねって。

川口●あれ? 11話Bパートは、だいぶ見せちゃってましたけど(笑)。

赤尾●そうでしたよね~(笑)。

杉山●そう。実際には、それ以上見せてるんですけど(笑)。一応そういうルールがあった中で、スタッフさんのセレクトをさせて頂いたんです。そうしたら、偶然僕は赤尾さんとは顔見知りだったので、これも縁なんだなぁと。実はアニメの『フレームアームズ・ガール』は、なんども危機的状況があったんですけど、ことごとくプラスの方向で乗り切ってるんです。その運の良さも、お二人やゼクシズさんと出会った辺りから始まってたのかなって思います。

──その杉山さんの大枠から、「プラモの女の子たちとの愉快な日常生活」というコンセプトはすぐに辿り着いたのですか? 

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