ここから本文です

能代工、名門復活は道半ば 「県47連覇」以来2年ぶり全国で完敗「これが今の最高」

7/28(金) 15:45配信

THE ANSWER

インターハイ1回戦、全国V58度の元王者が初戦敗退…監督「今日より明日」

 全国高校総体(インターハイ)の男子バスケットボール1回戦(県営あづま総合体育館)で全国優勝58度を誇る名門・能代工(秋田)が正智深谷(埼玉)に63-86で完敗。「県47連覇」以来、2年ぶりに帰ってきた全国で1勝はならなかった。

【動画】飛んだ次の瞬間、ボールは相手の背面をコロコロ…NBAロビンソンがインスタグラムで紹介した「背中転がしドリブル」

 初戦敗退を告げるブザーが鳴り響くと、能代工の選手はサバサバとして表情で整列した。63-86。完敗だった。栄田直宏監督は「試合を通じて彼らのいいところを出してやることができなかった。残念です」と唇をかんだ。

 かつての王者が圧倒された。試合序盤からオフェンスリバウンドを取られ、2次、3次攻撃で得点を奪われた。シュートも精度を欠き、「悪い展開では向こうの確率が良く、うちの確率が悪いと感じるもの」と指揮官。前半を終えて28-47と19点ビハインド。「全員で自分たちのバスケットをしよう」と声をかけあったが、後半も流れは変わらず、最後は23点差の大差で敗れた。

「空中の粘りがもっと必要だった。もっと大差で負けた試合でも、いいところはある。ただ、そういういい時間帯を継続して出せるのが強さ。序盤に私が引き出すことができず、申し訳ない」と栄田監督は敗因を背負い込んだ。

「挑戦者」となって挑んだ舞台だった。昨年の県大会決勝、平成に68-100で敗れ、1969年から続く県総体連覇は「47」で途絶えた。一つの時代が終わり、新たな時代が始まった。栄光の次に待っていたのは、苦難だった。

能代工スタイルに憧れ、全国から集まった選手たち「諦めない姿勢に憧れていた」

「今の子たちは能代工のプレースタイルに憧れて県をまたいで集まってきた」と指揮官は言う。

「ディフェンスを頑張って、走るバスケットボール。相手が大きくてもオフェンスリバウンドを二重三重に跳んで取る。そういう諦めない姿勢に憧れていた。しかし、今日はなんとなく受けに回ってしまっていた場面があり、委縮したわけじゃないけど、なかなかいい部分が出てこなかった」

 敗戦を受け入れ、悔しさを押し殺した。試合中、掲げられていた横断幕の「必勝不敗」を叶えるためには、まだ時間が必要なのかもしれない。しかし、選手たちは決して下を向くことはなかった。

「昨年(県大会で)負けたチームも今年のチームも今、階段を上るように一歩一歩やっている。(結果は)これが今の最高。でも、今日より明日、明日よりあさってと思ってやっていくしかない」

 そう言った、栄田監督は言葉に力を込め、「次はまずウィンターカップの切符を獲って、このメンバーでもできるだけ上位に返り咲けるように。明日からまた階段を上がっていきたい」と続けた。

 道半ばの王者復活の物語。長く、険しいかもしれない。しかし、名門のプライドにかけて能代工が歩みを止めることはない。

 ◇バスケ、男女で熱戦 インターハイのバスケットボールは28日に男女で開幕し、6日間にわたって熱戦が繰り広げられる。決勝は8月2日。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/28(金) 16:38
THE ANSWER

記事提供社からのご案内(外部サイト)

THE ANSWER

株式会社Creative2

アスリートを目指す子供たちや競技者の育成とスポーツの普及をテーマとした総合スポーツニュースサイトです。