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松田丈志から主将・萩野公介へ「まずはリレーで仲間と楽しく泳げ」

7/28(金) 19:02配信

webスポルティーバ

◆世界水泳短期集中連載・「キャプテン」松田丈志の目線(5)

 男子200m個人メドレー。日本のダブルエースが今大会初の金メダルを目指したが、萩野公介が1分56秒01で2位、瀬戸大也は1分56秒97で5位という結果だった。レース後の萩野がインタビューで言葉を絞り出すように口にしたのは悔しさだった。

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 この決勝レース、萩野から感じたのは「とにかく勝たなければ」という気持ちだった。責任感の強い選手でもあるし、キャプテンでもある。日本代表チームがここまで金メダルを獲れていないから、自分がなんとかしたいとの思いもあっただろう。

 レース前の招集場所の映像もどこか表情は硬かったが、実際のレースも得意としている前半のバタフライと背泳ぎの動きが硬く、思ったよりも伸びなかった。優勝したチェイス・カリシュ(アメリカ)は平泳ぎが驚異的に速いので、萩野が勝つには前半でもう少しリードが必要だった。

 予選はもっとワクワクする気持ちを持って泳げていた。今大会は自由形種目への出場は見送り、この200m個人メドレーを中心に仕上げてきた。故に萩野としてはめずらしく出番が4日目からだった。

 競泳3日目までに仲間たちのレースをスタンドから応援する姿には余裕も感じられたし、いい準備をしてきて自信もあったのだろう、満を持して出場した予選は余力を残したなかでキレのある泳ぎができていた。決勝もあれぐらいの気持ちで挑めるとよかったのかもしれない。

 また、平井伯昌コーチは招集所に行くのがギリギリになり、バタバタした中でレースに入ってしまったとも語っていた。

 萩野はもともと直前ギリギリにウォーミングアップをやるタイプだ。選手は直前のウォーミングで最後に泳ぎとペースを確認するわけだが、そこで気になるところがあったのだろう。少しずつアップの時間が伸びて、招集所に入るのがギリギリになったそうだ。

 すべてがうまくいっていて、泳ぎもメンタルも揺るがない時は直前ギリギリのアップでもいけるかもしれないが、少しでも不安要素がある時はウォーミングアップからレースまでに1回頭の中を整理する時間を作ることも重要だと思う。頭の中が整理できないままレース会場に入場すると、一気にプレッシャーが襲ってくるものだ。

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