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連載8話目にして突然の中断──いろいろ語り草となった『サルまん2.0』待望の単行本化! 関係者により当時の真相が今、語られる

7/28(金) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 この世に漫画のハウツー本は数あれど、それとは一線を画した衝撃の作品が1989年『ビッグコミックスピリッツ』に掲載された。それが『サルでも描けるまんが教室』──通称『サルまん』である。作者の相原コージ氏と竹熊健太郎氏がそのまま主人公のモデルとして登場し、「漫画で日本を支配する」という野望を胸に数々のテクニックを学びながら、漫画を描いていくというストーリーだ。ただ、別にこの作品はハウツー本として描かれたものではない。これまで漫画界になんとなく存在した「お約束」というようなものを分析し、冗談めかして取り上げる「ギャグ漫画」だったのだ。それゆえ本作は「漫画」として好評を博し、連載が3年も続いた人気作となった。

 1992年に連載を終えた『サルまん』だったが、15年経過した2007年に漫画雑誌『月刊IKKI』で『サルまん2.0~サルでも描けるまんが教室 2.0~』がスタートする。ヒット作を生み出し大成功した相原と竹熊だったがアッサリと凋落し、再起を懸けて新作を描こうという内容。同人誌やキャラクタービジネスなど、漫画は当時の流行を取り入れて展開していった。しかし連載第8回にして「『サルまん2.0』は失敗だ」という竹熊の衝撃発言と共に、漫画は突如として最終回を迎えてしまったのだ。

 その最終回において、事の顛末が詳細に描かれている。まず「これは編集側の判断による『打ち切り』ではない」とした上で、彼らが思い描いていた斬新な『サルまん』ができないことが分かったことが理由だという。しかもメディアミックス展開を考えていた竹熊と、そこそこ面白い漫画が描ければいいという相原で、考えの齟齬も生じていた。結果、編集長を交えた協議の末、連載の終了が決定したのである。当然ながら、本作が単行本化されることはなかった──。

 そして10年の歳月が経過し、まるで封印が解かれたかのように単行本『サルまん2.0~サルでも描けるまんが教室 2.0~』(相原コージ、竹熊健太郎/小学館)が発売された。もちろん初収録の本編も見所だが、やはり作者たち関係者による「座談会」が今回の目玉であろう。竹熊氏の感想としては「『サルまん2.0』は早すぎた」のだという。メディアミックスを目標としたはいいが、出版社のサポートは難しい状況だった。やるとなれば、多くが竹熊氏の持ち出しになり負担も大きかったのだ。今ならインターネットの「SNS」や「クラウドファンディング」などを使えただろうが、当時はそんな選択肢はなかったのである。こうして計画は頓挫したわけだが、アニメ制作に関しては『秘密結社 鷹の爪』で知られる「蛙男商会」に依頼する予定だったと竹熊氏は語っており、実現すれば面白くなっていたかも……と少々残念に感じた次第だ。

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