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エラそうな男にイラッ!そんなあなたにおすすめの海外ドラマ3選

7/28(金) 15:50配信

女子SPA!

 ジェンダー・ギャップ指数というのをご存知でしょうか?

 これは、世界経済フォーラムが経済、教育、政治、保険の4つの分野のデータから作成する各国における男女格差を測る指数のこと。0が完全不平等、1が完全平等を指しています。

 ギャップ指数が一番低い国、アイスランドの指数は0.874。気になる日本の指数は0.660で、順位はなんと144ヵ国中111位!※2016年度の数値。

 現代社会はまだまだ男女平等とはいえませんが、19世紀の女性たちは私たちの想像もつかないほど自由がありませんでした。今回は、19世紀終わりから1970年代にかけて、男女格差に抗う女性を描いた海外ドラマ3本をご紹介します!

◆19世紀終盤:『アンという名の少女』(NETFLIXオリジナル)

 過去に何度もドラマや映画化されてきた小説『赤毛のアン』。美しいカナダのプリンスエドワード島で繰り広げるアンの青春劇に乙女心をつかまれた女子も多いはず。

 ところが、原作は意外に風刺的なんです。原作者L・M・モンゴメリーは、登場人物のなにげないセリフを通して、当時の社会、政治、宗教、教育について暗に批判していたと言われています。NETFLIXオリジナルシリーズ『アンという名の少女』は、そんな原作に現代性をプラスした大人向きの物語り。

『赤毛のアン』が出版されたのは1908年ですが、物語の時代背景は19世紀終盤だと考えられています。『誰も知らない「赤毛のアン」』(松本侑子著)によると、19世紀終わりのカナダでは産業化が進み、資本家vs労働者の対立が高まって貧困層は飲酒によって無職に陥り、都市のスラム化が社会問題に。大学に進学する女子も稀で女性に選挙権はありませんでした。

 そんなときに、カナダではアンやマリラが属する中産階級が禁酒運動を始めました。しかし禁酒法は実施されず、「男だけが選挙できるから禁酒法が通らなかった」と女性の参政権運動を触発したのだとか。

 このドラマでも、アンの同級生の母親たちが「進歩的な母の会」を開いて女子の大学進学を啓蒙したり、「女子は嫌なら学校に行く必要はない。結婚してよき主婦になることが女子の務めだ」とアンを諭す神父にマリラがこっそりと不服を唱えるシーンがあったり、19世紀終わりにおける女性の意識が映し出されています。

 敬虔深いけれど神父の教えに服従せず、アンの大学進学を応援したマリラ。周りの評判を気にせずに自分が正しいと思ったことを実行するマリラやアンの姿には、心からリスペクトしちゃいます!

◆1920年代:『ゼルダ~すべての始まり~』(Amazonオリジナル)

 Amazonオリジナルドラマである本作は、『華麗なるギャツビー』で有名な作家F・スコット・フィッツジェラルドの妻ゼルダが主役。作家として成功する夫の傍らで自分自身の生き方を模索するゼルダの葛藤を描いています。

 当時のアメリカでは、第一次世界大戦中男性の代わりに労働した女性たちの活躍により、1920年に女性参政権が認められました。フィッツジェラルドと結婚したゼルダは膝丈のスカート、ボブヘア、ジャズ音楽、お酒、煙草、今まで女性にはタブーだったライフスタイルを謳歌し、“アメリカ初のフラッパー”と呼ばれました。

 ところが、ゼルダが女優を志し自立しようとするのを阻むのは、他でもない夫のスコット。ジャズエイジの寵児として時代の先を行くスコットでさえ、妻が働くことに反対したのです。他にも、ゼルダがパンツ姿で田舎を訪れてホテルにも泊まれなかったエピソードなど、参政権を手にした後も封建的な考えに女性たちが苦しめられたことを物語っています。

 作中、自分の人生を生きようとするゼルダの苦しみを観ていると心が引き裂かれそうに……。ゼルダのように自分の心に正直でいるって辛いけれど、“自分の人生を生きる”手ごたえを感じるには通らなきゃいけない苦しみなのかもしれません。

◆1970年代:『グッド・ガールズ~NYのキャリア女子革命~』(Amazonオリジナル)

 1970年、NYのニューズウィーク社で働く46人の女性が雇用主である会社を相手どり、会社での平等な権利を求めて訴訟を起こしました。ニューズウィークに勤めていたリン・ポビックがこの訴訟を描いた自伝『The Good Girls Revolt: How the Women of Newsweek Sued their Bosses and Changed the Workplace』(2012年出版)をもとにしたフィクションが、Amazonオリジナルドラマ『グッド・ガールズ~NYのキャリア女子革命~』。

 当時ニューズウィーク社では女性は記事のクリッピングやリサーチなどの業務しかさせてもらえず、出世はおろか給料も男性よりずっと低かったのです。

 このドラマで浮き彫りにされている70年代のオフィスの性差別はひどい! 男性同僚のためにコーヒーを作ったり男性上司にお尻をはたかれたりは当たり前で、女性が記事を書いても女性の名前は絶対に表に出ず、手柄は全て男性のもの。今でいうセクハラとパワハラのオンパレードですね。

 タイトルの”グッド・ガールズ“は“賢く優しい従順な女の子“を指します。理想的な白人の中産階級の女性(=グッド・ガールズ)が、会社(=権威)に反抗するなんて、この時代にはありえない事件で世間を騒がせました。そして、この訴訟をきっかけに働く女性が次々と雇用主を訴え、女性解放運動を加速させたのです。

 本作では「結婚するまでの腰掛」として働いている女性も、キャリアを目指している女性も、働く理由はそれぞれ違いながらも最後には心をひとつにして闘う姿が、感動モノですよ!

 これらのドラマは女性として勇気がもらえるだけではなく、その時代のファッションやインテリアも本当に素晴らしいのでオススメです!

【参考】

http://www.ncpedia.org/history/20th-Century/1920s-women

<TEXT/此花さくや>

女子SPA!

最終更新:7/28(金) 15:50
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