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永久脱毛するとなぜ生えてこない? 毛のメカニズムは

7/28(金) 16:00配信

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン)

 今回は毛の構造や毛周期について学んでみたいと思います。ムダ毛はどうして次々と生えてくるのでしょうか。銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんの解説でお届けします。

【関連画像】毛には3つの毛周期がある。常に成長期・退行期・休止期の毛が混在している状態

●毛の構造、知っていますか?

 体毛には皮膚を保護したり、体温を保ったり、フェロモンを分泌するなど、部位ごとにそれぞれ役割があります。原始時代の人は動物のようにもっとフサフサと体毛が生えていましたが、洋服を着て、冷暖房の整った環境に暮らすようになった現代人の体毛は退化しました。

 昔に比べれば退化したとはいえ、気になるもの。腕や脚、ワキの下、ヒゲなどは、現代の働き女子にとってはなくても困ることはなく、むしろ見た目的にはなくしてしまいたいものですよね。

 毛包=毛を作る器官の拡大図です。皮膚の表面から見える部分は一般的に毛穴と呼ばれています。むだ毛を処理してもすぐに生えてくるのは、皮膚組織の一番深い部分に、毛を作る器官「毛母」があるため。

 「以前は毛母だけが毛の成長に関与していると考えられていましたが、毛母よりも表皮に近いところに“バルジ領域”という部分があることが2000年に発見され、ここが発毛の司令塔になっていることが分かりました」(慶田さん)

新しく発見された「バルジ領域」とは?

 バルジ領域と呼ばれる部分には、毛の元になる赤ちゃんの細胞「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」が眠っているそうです。この2つの幹細胞が毛根の下の方へ移動しながら分化して毛母細胞やメラノサイトとなり、毛とメラニンを作り出します。

 毛母細胞に必要な栄養素を送るのが「毛乳頭」です。この毛乳頭を熱で破壊して生えないようにするのが、クリニックで行う医療レーザー脱毛です。

 「バルジ領域がストレスなどを受けると、毛包幹細胞と色素幹細胞が眠るバルジ領域のニッチと呼ばれるゆりかごの機能が悪くなり、どんどん分化してしまいます。すると玉切れ状態になって薄毛や白髪になります。クリニックの永久脱毛では、毛そのもの、毛母、バルジ領域と広範囲にレーザーを当てることで、不要な体毛が生えてこないようにします」(慶田さん)

●毛には3つの毛周期がある

 毛が生まれて成長し、抜け落ちるまでのサイクルを「毛周期」と呼びます。大きく分けて3つの段階を一定の周期で繰り返しています。

成長期→退行期→休止期

 毛周期は一斉スタートではなく、1本1本異なります。成長期・退行期・休止期の毛が混在している状態です。また、毛周期のサイクルには個人差があり、今生えている毛が成長期の毛なのか、退行期の毛なのかは見た目では見分けられません。

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