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継続は力なり 最強集団「億万投資家」の条件

7/29(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 日経マネー誌が毎年実施している「個人投資家調査」。今回の調査で金融資産が1億円以上あると回答したのは198人に上った。その中から、2012年以降の5年間に毎年1%以上の運用成績を上げて負けなかった89人、さらに毎年10%以上の運用成績を収めた23人の回答を抽出して集計。それぞれの結果を比較して分析することで、勝ち続ける億万投資家の傾向を探った。

 2017年の個人投資家調査で、4月時点で金融資産の残高が1億円以上ある(居住目的の不動産評価額は除く)と回答した人は、198人に上った。198人の9割の181人が「日本の個別株に投資している」と回答している。

 年齢別で見ると、60歳代と50歳代がそれぞれ62人と最も多く、40歳代が37人で続く。投資歴では「10年以上」という回答が85%に達した。これに「5~10年未満」を合わせると、全体の98%を占める。投資で1億円以上の資産を築くには、ある程度の時間と蓄積が必要であることが見て取れる。

 職業についての回答に注目すると、投資以外に本業があると思われる「会社員」「経営者・会社役員」「自営業」「公務員」「専門職」の合計は、103人。投資にかける時間が限られる人でも、1億円以上の資産を築けることを示す数字と受け取れる。


 この198人の億万長者について、運用成績の良い人の回答を見ていくと、投資で継続して利益を上げる「勝てる投資家」の条件が鮮明に浮かび上がってくる。

■稼ぐ億万投資家に4つのパターン

 投資スタイルの内訳についてまとめた下の3つのグラフを見比べていただきたい。まず1億円以上の資産を持つ198人全員と、そのうち2012年からの5年間に毎年1%以上の運用成績を上げて負けなかった89人の回答結果を比較してみた。結果、投資手法の分布はさほど変わらない。



 ところが、さらにハードルを上げて毎年10%以上の運用成績を出してきた23人に絞り込むと、(1)高配当・優待狙いのコツコツ投資(2)割安株の修正をじっくり待つバリュー投資(3)新興・中小型株中心の大化け狙い投資(4)チャート分析重視のテクニカル投資──の4つの投資法に収れんする。

 もちろん、回答者数が限られているので、今回の回答結果をもって投資法の優劣は論じられない。ただし、今回の調査に回答した億万長者たちの間では、常に大きく勝ってきた23人が採用する4つの投資法に優位性があると言える。

 次回以降の記事では、取材に応じた3人の投資法の詳細や具体的な投資例を見ていく。そこからヒントをくみ取っていこう。

(日経マネー 中野目純一)
[日経マネー2017年8月号の記事を再構成]

最終更新:7/29(土) 7:47
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