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航空宇宙産業を救う「シリコンヴァレー以外」の無名スタートアップたち

7/29(土) 12:10配信

WIRED.jp

優れた技術をもつスタートアップがいるのはシリコンヴァレーばかりではない。フランスのアクセラレーターであるスターバーストが向かった先は、コロラド州デンヴァーだ。そこには航空宇宙産業に特化した“無名”のスタートアップたちが世界中から集結していた。その優れた技術の数々とピッチの様子を紹介する。

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2017年6月9日午前11時(米国時間)。デンヴァー空港からほど近い倉庫に、航空宇宙関連のスタートアップ10社の起業家たちが集まった。会場となった倉庫のプロジェクタースクリーンの背景には、黄色のクレヨンで塗ったようなコンクリートの支持梁が見えていた。遠くスペインからやって来た技術者や科学者は、スクリーンの下に立ち、悪天候に強いドローンや、ガソリンを使わない航空機、プラグ・アンド・プレイのセンサーなどを投資家たちに売り込んだ。

高度な技術を扱う航空宇宙関連企業は、すべての研究開発が自前だと考えている人もいるだろう。しかし実際は、かなりの部分を外注に頼っている。外注先は若くて活気ある企業が多い。そして、ここデンヴァーでは、スターバースト・アクセラレーターというパリに本拠を置く組織が両者の仲を取りもとうとしている。

「シリコンヴァレー以外」に眠る才能を発掘

フランソワ・ショパールが2012年に創業し、計画中のものも含めて6カ国にオフィスを構えるスターバーストは、ほかのアクセラレーターとは少し違う。彼らは航空宇宙技術が専門で、シリコンヴァレー以外にも才能が眠っていると考えている。

そして、“革新的な変化を巻き起こす”可能性がある発明を片っ端から引き受けている。ベイエリアや、リサーチ・トライアングル・パーク(ノースカロライナ州にある研究地域)に進出する余裕がない(あるいは意思がない)企業の発掘を得意としているのだ。

約18カ月のプログラムでスタートアップを指導し、大物実業家や投資家との契約や出資の実現、豪華な社屋や研究施設が入手できるよう支援している。これまでに支援を受けたスタートアップは160社にものぼる。

デンヴァーでは、ショパールのパートナーである共同経営者ファン・エスパボディが司会を務めるライブイヴェントを開催していた。投資家たちがスタートアップを審査・評価し、おそらくプレゼンのあとは、契約条件の提示が行われるのだろう。

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最終更新:7/29(土) 12:10
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