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悲しみを乗り越えて― フェデラーをレジェンドに変えた“若き日の自分”との決別

7/29(土) 9:52配信

THE ANSWER

元ATP広報部長が想い出を証言「彼はコート上の駄々っ子だった」

 男子テニスシングルス世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(スイス)は、8月8日に36歳の誕生日を迎える。先のウィンブルドンでグランドスラム最多優勝回数を塗り替えるなど圧倒的な実力を誇り、コート外での振る舞いでもスポーツ界屈指のジェントルマンとして称賛を集めるが、若き日は悪童として名を馳せた。紳士に生まれ変わるきっかけとなったのは、愛する恩師の身に起きた悲劇だったという。

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 週間テニスラジオ番組「ザ・テニス・ポッドキャスト」で、元ATP広報部長のデビッド・ロウ氏がフェデラーの思い出について語った。

「我々は数え切れないほどの大会に同伴した。彼はメンタル的に崩れると並以下のパフォーマンスを見せてしまう。感情的になって、ラケットを投げつけることもあった。彼は赤ちゃんのようだった。正直、彼はコート上の駄々っ子だったんだ。ただただ未熟で、少し(成長まで)時間がかかったね」

 のちにフェデラー自身もかつての自分を恥じる発言をしているが、ロウ氏によれば、若き日はラケット破壊や審判への抗議といった“問題児ぶり”は日常茶飯事だったという。

我が道を進む16歳当時…「とても怠惰で、無頓着な感じでコートにやってきた」

 元世界ランキング9位でスイスの先輩であるマルク・ロセ氏も、同番組で16歳当時のフェデラーについて回想している。

「最初に彼と練習した時のことを覚えているよ。彼はスイスの新星だったけれど、とても怠惰でね。普通なら若い選手はツアー中の練習でちょっとぐらい緊張するものだよ。良いプレーを見せたいから、すごくナーバスになる。ただ、彼は全く無頓着な感じでコートにやってきた。ワォって感じだったんだ」

 テニス界に限らず多くの選手や人々や選手から尊敬される今の姿からは想像しがたいが、先輩への気遣いはいっさい感じられないほど、我が道を進んでいたとロセ氏は言葉を続ける。

「(フェデラーのかけている音楽が)とにかくうるさくてね。ピーター・ラングレン(スウェーデン出身の元プロテニス選手)が、マイアミでレンタカーからつまみ出したんだ。(ハードロックバンドの)AC/DCにうんざりしていたからね。彼は大声で絶叫していた。みんな、ロジャー・フェデラーがどんなに元気なヤツだったのか分からないだろう。ラウド系の音楽がどんなに好きか、ということを」

 番組内では、ロッカールームでライバルやプロレスラーのモノマネに興じるなど、“やんちゃ”そのものだったエピソードが紹介されている。

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最終更新:8/1(火) 11:27
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