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アディダスとラフの新作スニーカーには、すべての要素が詰まっている

7/29(土) 11:30配信

エスクァイア

 ラフ・シモンズほど熱狂的なファンを持つファッションデザイナーはめったにいない。その点に疑問があるなら、ストリートウェアが大好きな方々に質問してみるといい。

【2者コラボは他にもたくさん!こちらの2足も注目】

 シモンズがファッションデザイナーとしてスタートをきったのは1990年代半ばのことで、この時はデザインした作品を自身のブランドで発表していた。そして10年後、彼はジル・サンダースのクリエイティブ・ディレクターに就任、また2012年にはディオールのクリエイティブディレクターとして傘下のガリアーノブランドを担当、さらに昨年にはカルバン・クラインのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに任命された。

 どのブランドでも、シモンズは常にメンズウェアのかたちやスタイルにかかわる基調を創り出し、その結果ファッション業界はほとんど予想しなかった方向へと進むことになった。

 後になって明らかになったのは、そんな予想外の方向性が、必然的で避けようのないものであったということ。シモンズは、ユースカルチャーを取り入れた個性的なデザインをミックスし、素材や質感に意外なディテールを組み合わせることで知られている。そのため、彼のデザインした製品を目にした我々は、意外なものを改めて評価し、ファッションでもっと遊んでみることを迫られる。

 シモンズがデザインする作品は大半がアパレル製品だが、彼は数年前からアディダスとスニーカーをめぐるコラボレーションも続けており、このコラボから生まれた製品は、コレクターにとって他に類を見ないほど欲望を刺激するアイテムとなっている。

 アディダスが先ごろ発表した「fall/winter 2017(FW17) Adidas by Raf Simons」コレクションは、このコラボの最新作にあたる。同コレクションには全部で6種類、18色のバリエーションがあり、価格のほうは330ドル~560ドルとなっている。

 「Raf Simons Ozweego」は、シモンズによるデザインであることがいちばんよくわかるアディダスのスニーカーで、ニューヨークのソーホーから東京まで世界中のストリートウェア愛好者から支持を集めている。今回発表された「バージョン3(Raf Simons Ozweego III)」には、ブラック、ホワイト+ゴールド、ブラック+レッド、ホワイトという4つのカラーバリエーションが用意されている。前シーズンのコレクションでは、オフホワイトの「Ozweego」(“バニー”というあだ名が付けられた)が一番人気だったが、FW17のコレクションに含まれるどのホワイトバージョンにも、このバニーの影響が見てとれる。

 FW17コレクションのなかでもうひとつ人気が集まりそうなのが「Stan Smith Comfort Badges」。同シリーズは、いずれもベルクロ・ストラップ付のスタンスミスを元にデザインされたもの。側面いっぱいに縫い付けられた大きな「R」の文字が特徴で、この文字はスタジャンでよく見かけるレターと同じ素材でできている。

 文字であることがほぼわからないこの「R」が、視覚的にも素材の点でも全体のアクセントになっている。「Stan Smith Comfort Badges」にはブラック、レッド、ホワイトという3つのカラーバリエーションがある。

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最終更新:7/29(土) 11:30
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