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「ホンダのせいにできないコース」で問われるマクラーレンの車体性能

7/29(土) 8:20配信

webスポルティーバ

 第11戦・ハンガリーGPはマクラーレン・ホンダにとって大きな試金石となる。

 曲がりくねったツイスティなハンガロリンクは、パワーの大小がラップタイムに及ぼす影響が小さい。つまり、いつもパワー不足で苦戦を強いられているマクラーレン・ホンダの車体性能がいったいどれほどのものなのか、それがはっきりと見えてくるはずなのだ。

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 ザウバーとの2018年以降の提携解除が決まった今、マクラーレンとホンダの関係は重要な局面を迎えている。ここで車体性能とパワーユニットの性能をはっきりと確認し、シーズン後半戦、さらには来季に向けた前向きな展望と手応えを掴み取りたいところだ。

 ハンガリーGPの週末を前に、フェルナンド・アロンソは言う。

「バクー(第8戦)やシルバーストン(第10戦)では(パワー不足のせいで)大きな影響を受けて厳しいレースを強いられてきたけど、ここはサーキットレイアウト的にポジティブなレースができる。僕らはパワーユニットとマシンのそれぞれの弱点をわかっているし、ここでは僕らのパッケージの強みが生かせるはずだ。コーナーの多いツイスティなコースなので、そこまでパワーが必要ではなく、シャシー性能で勝負できるからね」

 ストフェル・バンドーンもハンガロリンクでの好走に期待を寄せている。

「ここはコーナーが多くて、とてもツイスティなサーキットだ。そういうコーナーでウチのクルマがいいパフォーマンスを発揮してくれることはわかっている。そしてパワーセンシティビティが低いサーキットのひとつでもある。だから計算上は、僕らにもチャンスがある」

 バクーやシルバーストンのようなパワーサーキットでは、10kW(約13.6馬力)の差がラップタイムにして0.25秒に値する。しかしハンガロリンクでは、それが0.15秒程度まで小さくなる。パワー差によるハンディは4割も小さくなるのだ。

 それは、ルノー製パワーユニットの非力さに苦しむレッドブルにも大きな追い風となる。

「レッドブルのためにあるようなサーキット」

 つまり、圧倒的な空力性能を持つレッドブルの車体が速さを見せるレイアウト。フォースインディアの松崎淳エンジニアはハンガロリンクのことをそう形容する。

「ここは中速から中低速のコーナーが多いサーキットです。今年はマシンの変更によって全開率が多少上がるでしょうが、それでもパワーはそれほど効かない。それよりも、とにかく効くのはダウンフォースです。レッドブルのためにあるようなサーキットと言っても過言ではありません」

 それはメルセデスAMGやフェラーリも認識しており、またレッドブル自身も認めている。

「このサーキットはパワーの影響が少ないし、その意味で僕らにいくらかの追い風を与えてくれる。だから上位との差は縮まる」(ダニエル・リカルド)

「ここ数戦とは違い、ハンガロリンクはモナコ以来の最大ダウンフォースで走るサーキットだ。レッドブルもかなり速いはずだし、上位勢はかなりタイトな争いになるだろう」(バルテリ・ボッタス)

 となれば、空力性能は高いと言われ、車体単体の性能ではレッドブルにも追いつきつつあると言われるマクラーレンMCL32と、レッドブルRB13の差に俄然注目が集まってくる。

 スペック3を投入してからのホンダは、ルノーに対して20kW程度の差まで追いついてきていると見られている。つまりハンガロリンクでは、ラップタイムにして0.3秒程度だ。マクラーレン・ホンダがレッドブルに0.3秒差まで迫ることができれば、車体性能としては互角だと見ることができるというわけだ。

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