ここから本文です

米国カジノは「監視カメラ」で商売、何がたくさん映るほど顧客満足度が高い?

7/29(土) 12:20配信

NIKKEI STYLE

 ビジネス戦略の基本は売上高を増やすことから始まりますが、戦略コンサルティングファームで最初に教わることは、この売上高の増やし方には実にさまざまな方法があるということでした。

 売上高を左脳を使って、論理的な方程式に因数分解してみるとよくわかります。

売上高=単価×販売数量

が一番基本の式。普通のビジネスマンは直感的に販売数量を増やすことで売上を増やそうとしますが、この式のように論理的に考えれば、価格を上げても同じように売り上げを増やすことができることになります。

■婚約指輪はなぜ給料の3カ月分?

 有名な話ですがデ・ビアス社が1960年代の日本で「婚約指輪は給料の3カ月分が目安」と宣伝したことがあります。実はこの宣伝は世界各国で微妙に内容が違っていて、アメリカでは給料の2カ月分、デ・ビアスの本拠地であるヨーロッパでは同じ時期に給料の1カ月分と宣伝していたそうです。

 その後日本が高度成長したにもかかわらず「給料の3カ月分」というキャッチフレーズはそのままだったため、結果として日本はアメリカに次ぐ世界第2位のダイヤモンド市場となってしまったそうです。

 また、食品や日用品のように繰り返し購入される商品であれば、

販売数量=使用頻度×使用量

のように因数分解して考えることで売り上げを増やすヒントが見つかります。シャンプーは高度成長期には「週に2回はシャンプーしよう」と宣伝されていましたが、そのうち毎日シャンプーするのが当然になり、そこで消費が頭打ちになると「朝シャン」というコンセプトが開発されました。夜シャンプーして、さらに朝もシャンプーすれば消費は倍になる計算です。

 同じ販売数量は、

販売数量=販売地域×地域あたりの顧客数

のように因数分解することもできます。小売店や飲食店であればそれまで出店していなかった地域に進出することは売り上げを増やす基本的な手段です。

 売上増の古典的なエピソードに19世紀のアフリカに靴を売りに行くセールスマンの話があります。

 「ここでは誰も靴を履いていない。無限のマーケットがある」

 という話ですが、これは売上増の方程式に沿って考えれば正しい考察です。どのようなビジネスでも新しい地域に進出したうえで、そこで潜在的に無数の顧客を獲得できる可能性があるのであれば、まだ進出していないエリアには無限の可能性があるということになりますから。

1/2ページ

最終更新:7/29(土) 12:20
NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。