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金じゃなくても大きな意味のある男子200m平泳ぎ「ダブル表彰台」

7/29(土) 17:39配信

webスポルティーバ

 今大会初の日本勢ダブル表彰台を達成したのは、200m平泳ぎでの小関也朱篤(やすひろ/ミキハウス)と渡辺一平(早大)の銀、銅メダル獲得だった。

【写真】女子では美人スイマー大橋悠依が銀メダル

 2分06秒67の世界記録を持つ渡辺と、大会前の今季世界ランキング2位の2分07秒18を持つ小関だけに、ダブル表彰台への期待は高かったが、そう簡単にはいかず予選の時点では、その夢が危うくなったかに見えた。

 第4組の渡辺はでラスト50mでは最後の爆発力を持つアントン・チュプコフ(ロシア)に逆転されて突き放されたが、2分09秒30で全体の3位通過とまずまずの泳ぎをした。同じチームの坂井聖人(200mバタフライ・早大)は高地トレーニングからの下山直後という状況で力を出し切れずに終わったが、「僕の場合は100mで予選落ちしたことで、1回刺激を入れられた」と、好調ぶりをアピールした。

 これに対して、100mで3位に0秒05差の4位、25日の50mでは予選と準決勝で日本記録を連発していた小関は、予選でスピードが上がらず2分10秒38で12位通過という不安の残る結果になってしまう。

 だが、午後の準決勝になるとその泳ぎが一変。予選を2分08秒98で泳いだロス・マードック(イギリス)を相手に、最初の50mは最速の28秒56で入る積極的な泳ぎを見せ、マードックに0秒02遅れるだけの2分07秒80で決勝進出を決めた。

 一方、渡辺も予選後、「予選は最近取り組んでいる前半からいくレースができてよかったので、準決勝は後半の持ち味を生かすレースをしたい」と話していたように、準決勝では50mから150mまで、ストローク数を14と16に抑えた大きな泳ぎを見せる。そして100m通過は予選より0秒03遅いながらも、そこから徐々にスピードを上げて2分07秒44の、全体2位通過で決勝へ。

「予選は掻き数が少し多かったので、準決勝は落ち着いてローストロークで泳ぎたいという意識がありました。自分の感覚以上にタイムがよくて、タッチしたあとでびっくりしました。思っている感覚以上のタイムで泳げているということに自信を持っていいし、最後は隣のチュプコフに少し競り負けたけど、彼はユース五輪の時から一緒に泳いでいる同い年の選手なので負ける気はありません」(渡辺)

 注目の決勝で、レースの先手を取ったのは小関だった。準決勝と同じような力みのない泳ぎで、最初の50mを先行すると、100m通過は準決勝よりわずかに遅いだけの1分01秒19で、2番手に続く渡辺に0秒36差をつけた。だがそこからの50mを33秒32までラップを落とすと、今度は32秒91で泳いだ渡辺が0秒05先行する展開になった。

 それでも小関は、「みなさん勘違いしているかもしれないけど、僕は前半を突っ込んでいるわけではないんです。あれは焦った速さではなく、調子がよければあのテンポの中でうまく水を捉えられるから自然と速くなってしまう。今日は一番きつくて全員がタッチへ向けて死に物狂いで泳ぐラスト25mをしっかり泳ぎ切ることを意識して、125mから徐々に上げていこうというプラン通りの泳ぎができました」と振り返る。

 渡辺も、前半の100mまでは準決勝と同じ12、14ストロークで泳ぎ、ラップタイムを少しだけ上げていくというプラン通りの泳ぎで、「瞬間的なスピードがないというのは弱点ですが、ラップで泳げるのが僕の強みであり、他の人にはできない部分だと思います。今日も50~100mは14ストローク、32秒5で泳ぎたいと思っていたのができました。ラスト50mは33秒01かかってしまったけど、自分自身の泳ぎはできたと思う」とレース後に語っている。

 ふたりのラスト50m勝負は、ラップタイムを32秒78まで上げた小関に軍配が上がったが、チュプコフの追い上げからは逃げ切れず、結果、チュプコフが2分06秒96で優勝した。小関は2分07秒29の2位で、渡辺は2分07秒47の3位。決勝は、まさに全員が力を出し切る戦いを演じた。

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