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チケットが取れなくてお悩みの方におすすめの大相撲地方巡業見学

7/29(土) 12:10配信

@DIME

大相撲は、完全に人気を取り戻した感がある。

久々の日本人横綱稀勢の里関を始め、アクロバット相撲の宇良関やイケメン勢関など、2010年代後半の角界は人気力士に恵まれるようになった。

だが、それゆえに年6回の本場所はいつも満員御礼。なかなかチケットが手に入らない状況である。

大相撲に興味があるけれど、力士を間近で見る機会に恵まれない。そんな方には、地方巡業がオススメだ。

■全国を巡回する力士たち

地方巡業はもともと、全国各地の有望な若者を角界にスカウトするという役割で行われていた。

だが、現代ではその性質が大きく変わり、本場所になかなか行けない地方在住者に相撲を観てもらうという色合いがより強くなった。

東京、大阪、名古屋、福岡で開催される本場所は、競技であると同時に神事と言うべき催しである。力士たちは終始厳正な雰囲気の中で相撲を取る。一方、地方巡業はあくまでもお客さんに相撲を楽しんでもらうのが目的。本場所よりも朗らかな雰囲気で、力士との距離もより近いのが特徴だ。

何より、地方巡業はチケットの数に余裕がある。本場所のように、何か月も前から予約しないとチケットが買えないということはまずない。

巡業会場に入ってまず買うべきは、サイン色紙とマジックペン。それを持ってお気に入りの関取を見つけたら、勇気を出して「サインお願いします」と言ってみよう。地方巡業はファンサービスの場だから、関取衆も気軽に応じてくれるはず。

■力士は「筋肉の塊」

土俵入りを待つ関取衆には、熱狂的な相撲ファンが大挙する。

中でも、大関に昇進したばかりの高安関や宇良関などは大人気。入ったら押しつぶされそうなくらいの人だかりができるほど。

力士というのは見た目こそ肥満体のようだが、いざ近くで見ると全身が筋肉で覆われていることがよく分かる。まるで生ゴムを充填したような肩の張り、太腿の大きさ。一体どうすれば、これほど巨大に鍛えられるのか。角界では極めて小柄な石浦関の肉体は、無駄な脂肪がまったくない。相撲を取るのに必要な筋肉のみで全身を覆っているのだ。

「お相撲さんはすごい」と思わせる光景である。

■エンターテイメントとしての大相撲

注目は関取のみではない。

相撲協会公認の漫画家である琴剣のブースには、子供たちが列をなしていた。琴剣は現役当時からイラスト職人として知られ、その画風は極めて幅広いのが特徴だ。最近ではジャポニカ学習帳の表紙も手がけている。

また、幕下以下の力士が披露する「初っ切り」も巡業には欠かせない。これは相撲の反則技を紹介するための、言わばコントである。最近まで貴乃花部屋の双子力士貴公俊・貴源治が初っ切りを担当していたことでも知られている。

大相撲は、見どころたっぷりのエンターテイメントでもあると表現したら怒られるだろうか。だが、相撲協会の先代理事長である故・北の湖は「広報の天才」と言える人物だった。ここ10年ほどの間に様々な企画を実行し、相撲人気を回復させたのは北の湖の手腕によるものが大きい。

「相撲部屋のスカウト旅行」から「ファンサービス興行」に変貌した現代の地方巡業は、大相撲の魅力を全国隅々に伝えてくれているのだ。

取材・文/澤田真一

@DIME編集部

最終更新:7/29(土) 12:10
@DIME

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