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偏愛のプロ、みうらじゅんが語る「偏愛の極意」とは? [FRaU]

7/29(土) 17:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

好きすぎるものがある人生って充実してそう! そういう思いから始まった「偏愛」特集。ただ、この特集を進めるにあたってふと思った。そもそも“偏愛”ってどういうこと......?

お話をうかがうべきは、この人しかいない。6歳にして「怪獣スクラップ」を開始。小3の時、自主的に「ケロリ新聞」を刊行し、翌年には「仏像スクラップ」を始める。そんな早熟の偏愛家はやがて“偏愛のプロ”となり、対象物に愛という名の盛り土を重ねながら、今この瞬間にも“偏愛道”を進化させてゆく。仏像、怪獣、エロスクラップ、いやげもの、ゆるキャラ、シンスなど、みうら氏が偏愛するボブ・ディラン氏同様、世界にたったひとつの“みうらじゅん”という職業を極める彼が語る“偏愛の極意”とは――?

『対象物が自分本来の趣味嗜好から離れているものの方が長続きする』

偏愛は、自分を洗脳することから始まる――。10代の頃からボブ・ディラン氏を偏愛していたことで知られ、氏がノーベル文学賞を受賞した際は、日本のメディアからコメントの依頼が殺到したというみうらさんは、自称“偏愛プロ”である。彼の事務所は“異形”グッズで溢れていたが、実は、ゆるキャラにしても仏像にしても、もともと“好き”という動機から入ったわけではないという。

『偏愛とは、自分を洗脳する修行があってこそ成り立つもの』

 「俺の偏愛は、“趣味”と呼べるようなナチュラルで品のいいものとは違って、全部わざとやっているものですから。だから本当は対象はなんでもいいのかも知れません。自然に好きになったものより、自分と離れていれば離れているほど、偏愛は長続きするんじゃないかな。偏愛って、自分を洗脳するための修行があって成り立ちますから。要は、“いかに偏愛になれるか”、その過程を楽しむのが趣味なんです」

 みうらさんの偏愛は、大抵が対象のビジュアルに惚れ込むことから始まる。怪獣と仏像に関しては特にその傾向が強く、1960年代、小学生の間で怪獣ブームが起こったとき、地元の京都で密教仏を見て、目や手がたくさんあるような不思議なその形状に、怪獣との共通点を感じた。

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