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「読まなきゃよかった」とネットで話題騒然のサイコホラー『外れたみんなの頭のネジ』3巻では、いよいよミサキの記憶が明かされる……!

7/29(土) 19:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 個人的にいま一番怖いホラーマンガ家だと思っている作家さんがいる。それが洋介犬さんだ。彼はそのユニークなペンネームからは想像もつかないようなホラーを量産する、現代の“トラウマ製造機”である。

 そもそも、洋介犬さんとの出会いはブログ「イヌギキ」がきっかけだった。彼はそこでホラーテイストのショートショートを発表していたのだ。作品はどれも1、2ページほどの短いものばかり。しかし、それらは非常に恐ろしく、何度も「読まなきゃよかった」「もう読むのはやめよう」と後悔させられた。彼が生み出した「スフィーちゃん」というキャラクターは、その怖さからネット上でひとり歩きした。おそらく、見たことがある人もいるはずだ。

 そんな洋介犬さんが、連載型新作マンガ配信サービス「GANMA!」で発表している『外れたみんなの頭のネジ』(洋介犬/泰文堂)。これはまさに彼の真骨頂ともいえる作品だ。そんな本作の第3巻が発売されたので、早速レビューしてみたいと思う。

 本作で洋介犬さんが追求しているのは、“人の怖さ”を描くこと。そこにはスフィーちゃんのような化け物は登場せず、ただひたすらに狂ってしまった人たちが出てくるだけである。

 語り手となるのは、女子中学生のミサキ。あるとき、「街が狂ってしまった」ことに気がついたミサキは、執事風の悪魔である〈べへりん〉に街で起こる理解不能なできごとについて話しはじめる。そこで語られるのが、上述した“人の怖さ”だ。

 食人欲求が抑えられない女性、自殺実況にチャレンジする若い男、ぬいぐるみと登校する女子高生、「ヒトモドキ」を匿うクラスメイト……。一人ひとりが少しずつ狂っていて、まさに「頭のネジが外れてしまった」状態。

 そんなショートストーリーを重ねながら、ストーリーは本筋となる謎に迫っていく。それは、狂った世界を解き明かすカギとなる「ミサキの記憶」。どうやら彼女は記憶を失っており、そこにすべての答えが秘められているようなのだ。

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