ここから本文です

自撮りなら「撮って!」 一緒に出かけたい小型ロボ

7/30(日) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 ヘッド部にカメラとマイク、CPUを備え、ボディー部にスピーカーやバッテリー、駆動装置を搭載した、一辺が約7.5cmの立方体の「2頭身」ロボットが「PLEN Cube」だ。

 注目のポイントはカメラ機能が非常に充実していること。音声認識やヘッド部を回しながら被写体を自動追尾する機能、IoT技術による家電制御、さまざまなWebサービスが利用可能など、できることが盛りだくさんである。この多機能を、持ち歩けるコンパクトサイズにどうやって詰め込んだのか。「アマゾン エコー」や「グーグル ホーム」など、AIを搭載した音声アシスタントスピーカーが注目を集めるなか、PLEN Cubeはどのようなポジションを狙うのか。開発を進めるベンチャー企業、プレンゴアロボティクス(大阪市)社長の赤澤夏郎氏に話を聞いた。

■外出時は“有能なカメラマン”

――立方体でコンパクトなとても風変わりなロボットですね。どんなことをしてくれますか?

赤澤夏郎氏(以下、赤澤氏): Wi-Fi環境下で、人の声の指示(トリガーワード)に従って、さまざまなタスクをこなしてくれるサービスロボットです。自宅では、「テレビをつけて」「エアコンの温度を下げて」「音楽をかけて」などの指示があれば実行し、天気情報などのWebサービスもディスプレーに表示します。音楽に合わせてヘッドを上下に振ったり、傾けるなどコミカルに「踊る」こともできます。人の生活をアシストする、いわば「執事」のような役割を果たしてくれます。

 外出先では、充実しているカメラ機能を存分に発揮します。「写真を撮って」と言えば静止画を、「動画を撮って」と指示すれば、動画を撮ってくれます。ヘッド部が360度回転するため、パノラマ撮影も可能。顔を自動追尾する機能を備えているため、ヘッド部を自動的に回しながら、被写体を追いかけて静止画や動画を撮影することもできます。さらに、指向性マイクを内蔵し、声をかけた方向に自動でレンズを向けさせることも可能です。大勢で集まってBBQやパーティーを行うとき、1カ所に置いておくだけで、さまざまな方向から声をかけて、それぞれのシーンを撮影するなど、カメラマンのような役割を任せられます。撮影した静止画や動画はその場でSNSに投稿するように設定することもできます。静止画はフルHD、動画はHD対応なので、画質も十分。手のひらに載る小型サイズのため、外出時に無理なく持ち歩けることもメリットです。

――声をかけた方に向いてくれるのは、いかにもロボットらしさを感じさせる動作ですね。まるで有能なカメラマンを随行させているような便利さもある。なぜ、そこまでカメラ機能にこだわったのですか?

赤澤氏: 率直に言えば、「外に持ち出したくなるロボットを作りたかったから」です。今、海外では音声認識機能を持ち、持ち主の声による指示に対して、質問に答えたり、家電制御、音楽再生、ネットショップ、宅配サービスの注文など、生活をアシストしてくれる音声スピーカー「アマゾンエコー」や「グーグルホーム」などが急速に普及し始めています。しかし、それらは家の中で使うのが大前提で、外出先で使うようなものではない。あるいは、日本ではペッパーなどの商用ロボットが見られますが、大型かつケーブルにつながれているので、これも外出先に連れていく類のロボットではありません。こうした状況の中、私たちはロボットの新たな可能性を開くため、とにかく屋外に持ち出せるロボットを作ろうと考えました。

 では、どうすればユーザーが外出先にも持って行く気になってくれるか。そこで、思い付いたのがカメラ機能を充実させることです。皆さん、外出先や旅行先で、スマホを使って撮影することが当たり前になっているじゃないですか。特に若い女性はグループで旅行するときなどにスマートフォン(スマホ)やGoProなどのアクションカムを駆使して、数多く撮影しています。つまり、外での撮影ニーズは大きく、声をかければ勝手に撮ってくれるロボットがいれば、重宝するのではないか、便利であれば外にも一緒に連れて行ってくれるのではないか。そう、考えたわけです。

1/3ページ

最終更新:7/30(日) 7:47
NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

Yahoo!ニュースからのお知らせ