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名コーチが冷静に導く結論「大谷翔平はあと2年、日本でやるべきだ」

7/30(日) 11:20配信

webスポルティーバ

名コーチ・伊勢孝夫の「ベンチ越しの野球学」連載●第5回

《7月26日のロッテ戦で約3カ月ぶりとなる待望の“復帰弾“を放った日本ハムの大谷翔平だが、まだ本領発揮までには至っていない。投手としても、7月12日のオリックス戦で今季初先発を果たしたが、1回1/3を2安打、3四球、4失点と、本調子とはほど遠い内容だった。球界のスーパースターの現状と今後について、伊勢孝夫氏はこう提言する》

【写真】最後のドラフトチャンスにかける男

 大谷の今季初登板についてだが、“試運転“と割り引いて見ても、芳しいものではなかった。結果以前に気になったのが、ボールのばらつきだ。下半身が使えず、上体に任せて投げていた。だから小手先でのコントロールになり、ストライクを取るのもやっとの状態だった。あれは明らかにブルペンでの投げ込み不足が原因だといえる。

 大谷ほどのセンスに恵まれた投手といえども、やはり練習を積み重ねた上での登板でないと、打者に対峙するレベルのボールにならないということだ。

 表現は悪いが、いくら球界のスーパースターといえども、名前だけで抑えられるものではない。一部では「リリーフでの起用も」という報道もあったが、先発より少ない球数で一軍マウンドの感覚を呼び戻そうということであれば、それは違う。リリーフはそんな簡単なものではない。

 あの感じ(制球不足)を見る限り、首脳陣としては怖くて試合の途中では出しにくいだろう。やはり先発投手としてしっかり投げられる状態になってから出すべきだ。初登板から時間が経っているのは、投げ込みを含めた練習に時間を要しているのだと理解したい。

《一方、打者としてはここまで23試合、62打数18安打、3本塁打、5打点。ただ、故障から復帰した6月27日以降に限れば、35打数5安打、1本塁打、2打点と苦しんでいる。それでも冒頭で触れたロッテ戦の一発は、内角高めのスライダーを捉えた場外本塁打。復調の兆しと言えるのだろうか》
※文中の成績は7月29日現在のもの

 それはどうだろう......。いいときの大谷というのは、センターからレフト方向に打球が飛び、角度的には大きな弧を描いてスタンドインする。それだけしっかりと引きつけ、下半身の粘りで弾き返すから、そうした打球になる。

 逆にライト方向への本塁打は、見栄えはするが力任せで打っている場合が多い。それではまだ十分ではない。やはり下半身主導でないと、1本出ても長続きはしない。

 打者としての大谷も打ち込み、走り込みが足りない印象だ。昨年の日本シリーズでの状態を10とすれば、一軍復帰してきたときの状態は3~4程度で、5にも達していない。失礼ながら、「二軍で何をしていたんだろう」と首を傾けざるを得なかった。大事に育てるのもいいが、過保護では意味がない。

 一軍の中軸を担う打撃に戻すには、最低でも1カ月はかかると思っていた。そろそろ復調してきてもいい時期かもしれないが、やはり大谷の好調のバロメーターはセンターからレフトへ弾け飛ぶような打球だ。これが出れば本人も安心することだろう。

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