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【世界水泳】池江璃花子、メダルなしの裏に“体の変化”? 伊藤華英氏「腕が短く見えた」

7/30(日) 14:31配信

THE ANSWER

個人種目メダルなしで終了、伊藤氏分析「体の変化に泳ぎが追いついていない」

 水泳の世界選手権(ブダペスト)は29日(日本時間30日)、女子50メートル自由形準決勝で池江璃花子(ルネサンス亀戸)は24秒84の全体16位で決勝進出を逃し、これで今大会の個人種目を終了。7種目に出場したが、期待されたメダル獲得がならなかった要因について、元北京五輪、ロンドン五輪代表の伊藤華英氏は「トレーニングの変化で体が重くなったのか、体の変化に対して泳ぎの感覚が追いついていない印象です」と挙げた。

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 伊藤氏は「今は練習にウェートトレーニングを入れていて、筋肉量を増やし、体重も増えていると思います」と話し、筋力強化の狙いについて分析した。

「まだ線が細い状態なので。ひとかきでの力をつけた方がいいという狙いもあるし、怪我を防ぎながら、タイムを上げようという思いもあると思います」

 その体の変化が、泳ぎに影響を及ぼしたとみている。

「個人的には腕が短く見えました。彼女の場合、肩甲骨の柔らかさが武器ですが、今回は後半の伸びが見当たらず、滑るような泳ぎが見られなかった。体の変化に泳ぎの感覚が追いついていない印象。今大会に関していえば、悪くもないですが、良くもないという泳ぎでした」

 伊藤氏自身も現役時代は線が細く、10代後半にウェートトレーニングに力を入れたというが、難しさがあるという。

女子選手の筋トレの課題、伊藤氏「彼女のような繊細な感覚持っている選手は特に難しい」

「女子では彼女くらいの年代からやる選手が多いですが、体が変わる時期なので、男子のウェートとは異なるし、難しい。特に彼女の場合は繊細な感覚を持っている選手。そういう選手は特に難しくて、いろんな障害が見えてくる。泳ぎの機能的に合った筋トレが大事になるけど、彼女の泳ぎの感覚も変わっているので、対処が必要になってきます」

 このように分析した伊藤氏。しかし、大目標の20年東京五輪まで猶予は残されている。

「日本記録を数多く持っている選手ですが、世界の経験はまだ浅い。彼女自身、『自分が女子で一番』と思ってきたと思いますが、200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した大橋選手が出るなど、立ち位置も変わってくる。しかし、今回の結果は長いキャリアで見れば、気にすることではないと思います」

 こう話した上で、今後に期待を込めた。

「東京五輪を迎える時は20歳。もっともっといい選手になっていると思います。ここからが水泳選手として本格的に勝負になってくる。高いレベルでできること、できないことも増えてくる。それは成長するカギとして、たくさん見えた方がいい。世界でいつもと違う経験をして、レベルアップしていってくれればと思います」

◇伊藤 華英(いとう・はなえ)

 2008年女子100m背泳ぎ日本記録を樹立し、初出場した北京五輪で8位入賞。翌年、怪我のため2009年に自由形に転向。世界選手権、アジア大会でメダルを獲得し、2012年ロンドン五輪に自由形で出場。同年10月の岐阜国体を最後に現役を退いた。引退後、ピラティスの資格取得。また、スポーツ界の環境保全を啓発・実践する「JOCオリンピック・ムーヴメントアンバサダー」としても活動中。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/31(月) 10:39
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