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この夏、女性監督作がハリウッドを席巻!『ワンダーウーマン』からの勢いが止まらない

7/30(日) 19:30配信

WIRED.jp

女性監督、女性主演の映画『ワンダーウーマン』が大ヒット中だ。女性監督による超大作映画は成功しないと久しく言われてきたが、ハリウッドではいま「女性たちの作品」の存在感が増している。すでに大ヒットした作品からヒットが見込まれる作品まで、興収の数字を交えながら紹介しよう。

「女性たちの作品」の存在感が増す、ハリウッドの今

世の中には、わたしのような女性は数学が不得意だという偏見がある。でも試しに計算してみよう。映画『ワンダーウーマン』は6月半ば、世界興行収入で8,030万ドルをさらに上乗せした。なかなか好調だ。それよりもすごいのは、6月2日に全米公開されたこの作品が、公開2週目の週末興行収入で、ひたすら逃げまくるトム・クルーズの最新映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の女王』[関連記事]を上回ったことだ。

映画を気に入った多くの観客が口コミで広げてくれたおかげで、過去のスーパーヒーロー映画に比べると、第1週目と第2週目の週末の興行収入の落ち込みは少ない結果となった。読者がこの文章を読み終えるころには、『ワンダーウーマン』はおそらく100万ドルを上乗せし、全世界の総興行収入は5億7,200万ドル(約635億円)に届くまでになるだろう。わたしは数字が苦手だが、この数字はかなりいい感じだと思う。

『ワンダーウーマン』公開直後の週末の興行収入は、女性監督であるパティ・ジェンキンス(『モンスター』の監督)にとって過去最高となった。さらに驚くべきことに、そうした状況にあったのがジェンキンスだけではなかった。

6月16日~18日の週末には、『ブロード・シティ』を監督したルシア・アニエロがメガホンを取ったコメディ映画『Rough Night』も810万ドルの興行収入をあげた。『ワンダーウーマン』ほどではないが、2011年に公開された『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』以前は、「女性のコメディ映画」は成功していなかったことを考えると、これは目覚ましい結果だと言える。

加えて、イラク戦争の女性兵士の活躍を描いたガブリエラ・カウパースウェイト監督の『Megan Leavey』と、エレノア・コッポラ監督の『ボンジュール、アン』を含めれば、興行収入ランキング上位20作品中の4作品が、女性監督の映画作品となる(5作品となるところだったが、ステラ・メギー監督の『エブリシング』が1カ月にわたってトップ10入りしたのちに圏外にランクダウンした)。

これまで2人以上の女性監督作品が上位に入ったことが、まったくなかったわけではない。2015年にサム・テイラー=ジョンソン監督の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』と、エイヴァ・デュヴァーネイ監督がマルティン・ルーサー・キング牧師を描いた『グローリー/明日への行進』、ウォシャウスキー姉妹の『ジュピター』が一時的にランクインしたことがある。

しかし、女性監督作品が複数ランクインするのは、とりわけ夏にはきわめて珍しい。重ねて驚きなのは、『ワンダーウーマン』が先頭に立ってロングテール現象を起こしていることだ。つまり、2017年の夏の映画興行収入ランキングは女性が占めている。

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最終更新:7/30(日) 19:30
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