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早くも「戦術はポドルスキ」。 世界王者は日本人FWとどこが違うのか

7/30(日) 17:40配信

webスポルティーバ

 2得点は、まるで人間の野性が目覚めたかのようだった。左足のひと振りは鋭く重かったし、ヘディングは2人にはさまれながらものともしていない。

注目のポドルスキはスタッフも面白い

 元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキのJリーグデビューは鮮烈だった。

「(得点は)入るときも入らないときもある。今日は入ってよかった」

 ポドルスキは試合後に淡々と語ったが、そこまで腹をくくれる豪胆な性格こそ、世界標準のゴールゲッターの条件なのかもしれない……。

 7月29日、ノエビアスタジアム。J1リーグ第19節、ヴィッセル神戸は大宮アルディージャとの試合に臨んでいる。

 はたして、ポドルスキは活躍を見せるのか。話題性は高く、必然的にメディアの数も多かった。

 ドイツ代表として3度のワールドカップ出場を果たした世界王者。代表通算49得点の経歴はだてではない。バイエルン・ミュンヘンやアーセナルというメガクラブで、アタッカーとしての足跡も残してきた。

 一方で、「年俸6億円の価値はあるのか?」という意地悪な見方もないわけではなかった。2014年、ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランは「ワールドカップ得点王」の看板を背負って、年俸6億円でセレッソ大阪に入団。結果は期待はずれに終わった。本人の実力や、やる気よりも、しっかりと受け入れる態勢ができなかったとも言えるだろう。

 大宮戦、神戸は重い立ち上がりを見せている。じめじめとした暑さもあるのだろうが、足が動かない。パスを回され、ほとんどチャンスを作り出せなかった。ポドルスキも前線で孤立した。

「前半は前からプレスに行けず、自由にボールを持たれてしまった」

 神戸のネルシーニョ監督は説明したが、ドイツ人スターの運動量の少なさをチクリと示唆している。チーム戦術としては機能性に乏しかった。ポドルスキの守備の負担を周りがカバーせざるを得ないのだ。

 ところが、個人が戦術そのものになることもある。

「ポドルスキの左足シュートはすごい」

 神戸の選手たちは口を揃える。練習でもアタッカー陣が突っ込んで、そのこぼれをポドルスキがエリア外から突き刺す。それがひとつのパターンになりつつあるという。

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