ここから本文です

SUGOには魔物が棲む…大荒れのGT300クラスは予想外過ぎる展開に!【SUPER GT 2017】

7/30(日) 17:33配信

clicccar

7月22、23日に宮城県スポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第4戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.4 SUGO GT 300km RACE」。

【この記事に関連する別の画像を見る】



予選日の午前中のフリー走行は晴れ渡る天候であったにもかかわらず、午後の予選では雲行きは怪しくなり今にも雨が降り出しそう。それでも路面はドライのままで予選は終了。

ポールポジションは25号車 VivaC 86 MCが前戦のオートポリスから連続での獲得。58kgものウェイトを積んでのポールポジションは驚愕!



決勝のスターティンググリッドに並んだ頃に上がりつつあった雨が、グリッドウォーク終了の頃に再び本格的に降り始め、GT300、GT500ともにタイヤチョイスが非常に悩ましい状態。

半分ほどのチームはドライ路面に賭けてスリックタイヤをチョイスしていたものの、強く降る雨を見ながらフォーメーションラップ開始5分前までに選択を決めなくてはならないという状況で、ほとんどのチームがレインタイヤに交換します。

しかしスリックのまま通そうとするチームも少なからず存在。これがSUGOの魔物の引き金となっていくのです。



オープニングラップはVivaCが快調にスタートを決め、上位陣に順位変動は見られません。しかし4周目にストレートでGT500マシンのリアカウルが吹っ飛ぶというアクシデントの影響でセイフティカー(SC)が導入。

SCは10周目に解除となりますが、このリスタートで2番手を争っていた18号車のUPGARAGE BANDOH 86と3号車のB-MAX NDDP GT-RにGT500マシンが絡んでUPGARAGEがコースアウト、勝負権を失ってしまいます。



一気に2位との差を広げたかに思われたVivaCですが、背後から忍び寄る65号車LEON CVSTOS AMGと51号車JMS P.MU LMcorsa RC F GT3。ともにブリヂストン勢で雨となると強さを発揮してきた模様。JMSのRC FとVivaCが絡んでいる隙に、LEONは一気に2台を抜いてトップに浮上!その後JMSのRC FもVivaCを抜いて2位となりますが、LEONとの差は徐々に開いていき20秒ほどとなってしまいます。



しかしGT300の36周目に、ピットイン後もスリックタイヤを選択したGT500クラスのマシンがクラッシュ、再びSC導入。このSCでせっかく築いたLEONのマージンは帳消しに!

そのSCが解除となった44周目にはLEONはじめ上位チーム以外が一斉にピットインしピット義務を消化します。この頃には雨も小降りとなって路面も乾きつつあることから、ほとんどのチームがスリックタイヤを選択します。クラッシュしたGT500マシンはスリックタイヤを履くタイミングが少し早かったようですがこれが魔物のなせる業でしょうか。



しかし、本当の魔物はこの後に潜んでいました。SCが解除となってからわずか2周で2台が連続してコースアウト。この処理のために3回目のSC導入。先ほどの44周目でピットの混雑を避けてピットインしなかった上位のLEON、JMS、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTはまたもやアドヴァンテージを奪われ、ピットインすれば後続集団にすべて追い抜かれるという状況で魔物の洗礼を受けてしまうのです。



ここでトップに浮上したのが11号車のGAINER TANAX AMG GT3。タイヤと乾き始めの路面とのマッチングがピッタリだったとのことで、トップ浮上から急激にタイムを伸ばします。



3度目のSC明けには激しくトップを追いかけていた50号車 Ferrari 488 GT3ですが、GAINER AMGとの差が徐々に開いて行きます。しかし、3位争いをしている4号車 グッドスマイル 初音ミク AMGとVivaC 86 MCの2台に対して40秒もの大差をつけていたために、淡々と周回をこなす作戦に切り替えて行きます。



ここで激しさを増してきたのが3位争い。ピットインまでは中盤以降に順位を落としていたVivaCでしたが、山下健太選手からチェンジした松井選手の猛チャージがとんでもない!ピットアウトから初音ミクとのドッグファイトは30周近くも行われ、終盤いよいよ初音ミクに襲い掛かります。64周目の第一コーナーで攻めきったVivaCは初音ミクをパス!3位に浮上。



優勝は11号車GAINER TANAX AMG GT3、2位に50号車 Ferrari 488 GT3、3位に25号車 VivaC 86 MCという順位。11号車GAINER TANAX AMG GT3は実に3年ぶりの優勝となります。GAINERのチームスタッフは「前回は魔物にやられて上位を逃しましたが、今回は完全に味方につけました」と語っています。



次戦は8月5、6日の富士スピードウェイ。真夏の3連戦でも夏休み真っ只中の灼熱のレースはどんなドラマを見せてくれるのか。目が離せません。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

最終更新:7/30(日) 17:33
clicccar

記事提供社からのご案内(外部サイト)