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フィジカル強化と勝利で自信回復!錦織圭が目論む今夏の復活作戦とは?

7/30(日) 8:01配信

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 ウィンブルドンの余韻もそろそろ薄れ、テニスの舞台の中心はハードコートの北米シリーズになだれ込んでいく。「グランドスラムの上位8シードはキープしたい」という錦織圭はウィンブルドンで第9シードだったが、この先、目標を維持していくのはなかなか厳しい仕事になりそうだ。

 過去1年に20大会戦ってきた錦織が保有する3740ポイントのうち、3分の1以上に相当する1320ポイントを昨年夏のマスターズ・カナダ大会と全米オープンの2大会だけで獲っている。トロント準優勝の600ポイントと、全米ベスト4の720ポイント。この夏は、これをディフェンドしなくてはならない。

 そんな中で、このところ錦織に対する風当たりがやや強くなっている。

 芝のシーズンの結果はそれに拍車をかけてしまったようだ。

 ウィンブルドンでの期待値は他のグランドスラムやマスターズ等に比べればそう高くなかったとはいえ、これまで4勝0敗の世界ランク19位(ウィンブルドンの時点では)のロベルト・バウティスタ・アグートに3回戦で敗れたことは、「それでも、せめて……」と望まれたラインにも届かなかった。

芝のシーズンがうまくいかなかったことは当然!?

 「試合であんまり勝っていないので、大きな自信が試合の中で生まれてこなかった。それが思いきりの良さとか、フリーなプレーができないところではある。少しずつ自信がついてくれば、またプレーも変わってくると思う」

 錦織はそう振り返ったが、グラスコート・シーズンの成績不振の原因ははっきりしている。

 芝はもともと相性がいいとはいえず、「他のグランドスラムと比べて、セカンドウィークにいく自信が出てこない大会」である上、前哨戦のハレで痛めた腰のせいで、十分な準備ができなかったからだ。

ナダルが語った「自信」についての大事なこと。

 自信はフィジカルの充実から生まれるものだと、たとえばラファエル・ナダルがよく言っている。

 今年の全豪オープンで約3年ぶりのグランドスラム決勝進出を果たしたときも、ナダルは接戦を勝ちきるために〈自信〉がどれほど重要かを話していた。

 「この数カ月、本当にがんばった。試合には出ていなかったけど、すごくいい練習をしてきたから、それを一度試合で発揮できれば、どんどん自信は湧いてくる。今回はそれができたと思う」

 とにかく勝ち星が増え、トップクラスの選手も倒していくことが大きな自信を生むもっとも効果的な手段なのだが、あのときのナダルは前年の9月以降を左手首のケガでほとんど棒に振り、迎えた新たなシーズンだった。

 しかしそんなナダルを支えたのは練習だ。

 ケガのない体で練習をこなすこと、体に不安のない状態で試合に臨むこと、この両方を満たして初めて大きな自信が生まれるとナダルは言う。

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最終更新:7/30(日) 8:01
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