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ポンペイといってもイタリアにあらず 「太平洋の花畑」と呼ばれる楽園へ

7/30(日) 12:01配信

CREA WEB

#129 Pohnpeiポンペイ(ミクロネシア)
浦島太郎の伝説も残る謎の遺跡

 “ポンペイ”と聞くと、イタリアの古代都市を思い浮かべるかもしれません。こちらはグアムの東南東約1700キロ、ミクロネシアの島。地元の言葉で“石積み”という意味から名付けられました。イタリアからは遥かに離れていますが、この島にもかつて海に浮かぶ都市があった、という点では、不思議なつながりがあるかもしれません。

 ポンペイ島の南東沖のチャムエン島にあるナンマドールの遺跡は2016年、世界遺産(同時に危機遺産にも)に登録された、謎多き遺跡です。

 80万平方メートルにわたって、六角柱や八角柱の玄武岩をびっしりと並べた面を、縦横交互に積み重ねた92の人工島が、浅瀬に点在しています。これはポンペイ島を支配していたサウテロール王朝時代の水城で、それぞれの島ごとに、儀式の島、王の住居、貯蔵の島、埋葬の島と、役割が分かれていたそうです。

 まるで機械で正確にカットしたような玄武岩の柱は、火山活動によって生まれた柱状節理ゆえの形なのですが、当時の人々にとっては神業に思えたことでしょう。

 ただ、疑問が残るのは、玄武岩が島のあちこちから運ばれているということ。そして何トンもの重量のある柱をどのようにして運んだのか? 

 ナンマドールの遺跡は西暦500年頃から1000年かけて建造されたという見立てがある一方で、魔法によって一晩で建てられたという伝説も。また、浦島太郎がここにやってきたという伝説も、地元には語り継がれています(年代的に合わないというのが、もっぱらの説ですが)。

七色の樹皮を持つレインボーツリー

 ポンペイ島はでこぼこと入り組んだ海岸線をもつ、直径ほぼ24キロの島です。これはミクロネシア連邦最大。ミクロネシア地域としては、グアム島、パラオのバベルダオブ島に次ぐ3番目の大きさがあります。

 島の中央に標高791メートルの高峰がそびえ、その周囲にも500メートル越えの山々が立ち上がった地形。この山並みに湿度たっぷりの雲がぶつかり、大量の雨を降らせます。

 年間の降水日は、約300日。と聞くと、ジトジトした島では?  と思うかもしれませんが、雨はザッと降ってパッと止むスコール程度。そしてこの雨こそが、ポンペイ島の美しさを引き立てるのです。

 雨上がりは、しっとりとした空気の中、緑はつやつやと光り、熱帯の花々は発色が豊かに。七色の樹皮をもつ木の幹の色も、より鮮やかに見えます。植物が精気に溢れているのです。そのせいか、ポンペイ島は “太平洋の花畑”との別名ももっています。

 豊かな水は40本あまりの川や、ケプロイの滝(オオウナギが生息)など、水量たっぷりの名瀑も生み出しています。そして、空を見上げれば、大きな虹が! 運が良ければ、ダブルレインボーを見られるかも。

 ポンペイ島の内陸部はそんな鬱蒼としたジャングルが占め、周囲はマングローブの密林でぐるりと覆われています。

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最終更新:7/30(日) 12:01
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