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広島・高橋慶彦が日本新記録の33試合連続安打!【1979年7月31日】

7/31(月) 11:30配信

週刊ベースボールONLINE

 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は7月31日だ。

 リーグ連覇に向け着々と勝利を重ねる広島カープ。特に打線においては、1人がけん引というより、全員の相乗効果で勢いを一戦一戦増している印象がある。ただ、その中で“起爆剤的存在”を挙げるとすれば、22歳を迎えた昨季に3試合連続決勝弾を放ち、「神ってる」と大ブレーク。今季は若き四番として奮闘する鈴木誠也だろう。

 過去の広島連覇、1979、80年を見ると、選手としてのタイプはかなり違うが、やはり連覇の初年度を22歳で迎えた高橋慶彦がダブる。2年間でいずれも打率3割をマークし、連続盗塁王に輝いた斬り込み隊長だ。甘いマスクでアイドルスター以上の人気を誇った男でもある。

 東京出身(高橋は北海道生まれで4歳から)、高校時代は投手で入団後に野手転向、負けん気が強く練習の虫……2人の共通点は多い。

 1979年7月31日は、高橋が日本新記録となる33試合連続安打を放った日だ。75年ドラフト3位で入団。古葉竹識監督に言われ、足を生かすためにスイッチヒッターに挑戦。前年の78年にショートのスタメンに定着したが、当時はまだ左打席を完全にモノにしたわけではなく、ゴロを打って走る。それに徹していた時代だ。

 記録のスタートは6月6日の中日戦(ナゴヤ)だった。そこから火がついたように打ちまくり、7月29日の大洋戦(横浜)で71年に阪急・長池徳二がマークした32試合の日本記録に並んだ。迎えた31日は巨人戦(広島市民)。初回、第1打席で左腕の新浦寿夫からレフト前ヒットを放ち、いきなり新記録達成を決めた。

「一塁で(巨人の一塁手)王(貞治)さんから記念のボールを受け取り、やったんだなと実感した。第1打席で打ててよかった。支えていただいた、みなさんに感謝です」と高橋。だが2回の守備で走者と交錯し、負傷退場する不運も。8月8日の復帰戦は無安打で、記録更新はならなかった。

 ただ、33試合で放ったヒットは57本、スタートの6月6日に.275だった打率も.332まで上昇。以後、「ヨシヒコ人気」は全国区となっていく。

写真=BBM

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