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池上彰は「劉暁波の死」をどう見たか

7/31(月) 7:00配信

文春オンライン

 Q 中国での劉暁波さんの死について、池上さんは何を思いましたか。

 中国の民主化を訴え、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波さん。末期がんになるまで「放置」され、事実上の獄死と言われています。現代においても、中国ではこのようなことが平然と起こっていることに驚きを禁じ得ません。彼の死について、池上さんはどのように感じましたか。(40代・男・会社員)

A 中華人民共和国憲法の第33条には「国家は人権を尊重し、保障する」と明記されています。

 また第35条には公民(国民のこと)が「言論、出版、集会、結社、行進及び示威の自由を有する」と規定されています。

 劉暁波さんは、暴力に訴えることなく、言論で民主化を呼びかけたのに、獄に入れられたのです。根拠は憲法第28条です。そこには「国家に対する反逆及び国の安全に危害を及ぼすその他の犯罪活動」は罰せられると記されているからです。

 その言論が「国の安全に危害を及ぼす」と判断されたら、処罰されるのです。その解釈権は中国共産党が握っています。

 憲法にいくらいいことが書いてあっても、実際に守られていなければ、何の意味もないのです。

 中国は、劉暁波さんの墓を作ることを認めず、遺骨を海に投げ込ませました。実の兄を記者会見に引っ張り出し、「中国共産党と政府に感謝する」と発言させました。

 とても人間のすることとは思えません。

池上 彰

最終更新:7/31(月) 7:00
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