ここから本文です

北海道のNPO、行き場を失った犬猫を救う

7/31(月) 19:09配信

オルタナ

犬猫の殺処分数は年々減少傾向にはあるものの、それでも2015年には、犬15,811頭、猫67,091頭で合わせて82,902頭の小さな命が奪われています。行政での殺処分数は、この82,902頭にさらに「負傷動物の殺処分数」を加えたものになり、総数は92,656頭(※負傷、保管中死亡含む)にも上ります。「飼えないから」「要らないから」――。そんな人間の勝手な都合によって翻弄される小さな命。北海道を拠点に、行き場を失った犬猫を救うために活動するNPOを紹介します。(JAMMIN=山本 めぐみ)

行き場を失う犬猫たち

殺処分されることが分かって保健所へと連れていかれる犬猫たち。犬猫が保健所に引き取られる背景とは──。

「迷子犬や迷子猫、飼い主がやむを得ない事情で飼えなくなってしまったケースや、多頭飼育現場からの引き取りもある」。そう話すのは、NPO法人HOKKAIDOしっぽの会(北海道・以下「しっぽの会」)のスタッフ、上家桃子(かみいえ・ももこ)さん(45)。

「『迷子犬』や『迷子猫』と言うが、そのほとんどは捨てられたペットたち。また、近年は高齢の飼い主が病気になったり亡くなったりして、同じく高齢のペットが行き場を失うケースも増えてきた」と指摘します。

ペット売買の裏で…繁殖犬の悲しい真実

犬猫が「捨てられる」ケースは、ペットだけに限りません。ペットショップには愛くるしい犬猫が溢れている一方で、見えないところでは悲惨な現実があります。

過去に犬の繁殖業者の廃業に携わった際、30~50頭の犬たちが小さい檻に入れられたまま、十分な世話も受けることなく、ただ利益を生むモノのように扱われている現場を見てきた上家さん。

「まさに『パピーミル(子犬工場)』。新しい命を育む一方で、親犬はただ機械のように扱われているという現実を知ってほしい」と話します。

しっぽの会では、行政処分される犬猫たちを引き取り、心身のケアをした後、新しい飼い主を探し譲渡を行う活動を続けています。

1/2ページ

最終更新:8/1(火) 18:06
オルタナ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

第一特集「難民・人権問題でビジネスは無力か」
ゴールドマン・サックス証券、プロボノで支援
難民支援 独、米国、韓国の最前線を追う
企業の人権問題、成長・リスクの分水嶺