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ストーリー戦略で弱小校をラグビー全国大会に導く:第3回 スポーツを通してPDCAを回す思考力を身に付ける

7/31(月) 10:10配信

コーチ・エィ

「週3回、1回1時間半」という練習で、弱小チームだった静岡聖光学院ラグビー部を監督就任後わずか3年で花園出場に導き、高校ラグビー界の常識を覆した星野明宏氏。現在は、ラグビーU18 日本代表チームのヘッドコーチも務められています。

大手広告会社から大学院を経て教師に転身したというユニークな経歴の持ち主でもある星野氏に、強いチームづくりの哲学について、お話をうかがいました。

第1回意識改革『60分しかない練習』から『60分もある練習』へ
第2回選手が夢を描ける言葉をつくる
第3回スポーツを通してPDCAを回す思考力を身に付ける
第4回大手広告代理店を辞めてまで得たかったもの

部活動を通して得られる経験と力

---- 日本における部活動の現状について、星野監督はどのように考えていらっしゃいますか。

星野) 今、教育の世界では、いかに効果的にアクティブラーニングを導入するかが1つのテーマとなっています。前提として、いままでは学校現場にはアクティブラーニングの機会が少なかったと考えられているわけですが、実は、学校における部活動というのはアクティブラーニングが自然と行われてきた場所だったのではないかと思います。

たとえば、選手が行うミーティングも、話し方やミーティングの進め方をトレーニングしていなければ、選手が各々言いたいことを言うだけで終わってしまいますが、学習の機会として活かすことも可能です。よかったところや改善するところをそれぞれ一つずつ洗い出して検証するPDCA(Plan-Do-Check-Act)を回す習慣を身につけることができれば、部活動は、まさにアクティブラーニングの機会となるわけです。

学校の先生が、部活動ばかりに夢中になってしまうことがありますが、それには2つのケースがあると思います。ひとつは、自己実現に傾倒してしまうケース。指導者自身が全国大会に行きたい、とか、生徒と意志の乖離がある中でもなんとか勝たせたい、と思いすぎてしまうケースです。このケースは勝利至上主義につながるので危険ですが、もうひとつ、単純に部活の教育的価値があまりに高いのでのめり込んでいくというケースがあります。部活動には、絶好の学びの機会がたくさんあるということ、それが魅力なんだと思います。

---- なるほど。

星野) 事実として、経済界には、「スポーツから学べること」を理解している方が多くいらっしゃいます。「体育会系の部活動出身者は根性があるから営業に」といった単純な発想ではなく、スポーツを通してしっかり物事を考えられる人間が育っていると考えていただいていると思います。たとえばキャプテン経験者などは、チームマネジメントの難しさを知っていたりする。部活動を通じてスポーツをしてきた人間は、社会に出ても役立つ重要な考え方を身につけていることが多いのです。

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最終更新:7/31(月) 10:10
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