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「社会課題起点のビジネス」テーマにSBJフォーラム

7/31(月) 23:17配信

オルタナ

サステナブル・ブランド(SB)国際会議の日本における会員コミュニティ活動「SB-Jフォーラム」の第2回ワークショップが7月25日、博展(東京・中央)で開催された。今回のテーマは「アウトサイド・インーー社会課題起点のビジネス創出」。参加した約40人は、ユニリーバが世界で展開する「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」などの事例を学び、社会課題起点のビジネス創出を考えるワークショップを行った。(小松 遥香:オルタナ編集部/Sustainable Brands Japan)

最初に登壇したのは、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングスでコミュニケーション(広報)の責任者を務める伊藤征慶氏。190カ国で事業を展開するユニリーバの起源は、1884 年に英国でリーバ・ブラザーズが「清潔な暮らしを当たり前にする」というパーパス(企業の存在意義)のもとでサンライト石鹸の販売を始めたことにある。

伊藤氏は「ユニリーバは今まで通りのビジネスを続けていると地球が持たないと考えている」と話し、現在のパーパス「持続可能な暮らしを当たり前にする」について説明した。

同社は2010年に「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」という方針を掲げ、環境負荷を減らし、社会に貢献しながらビジネスを成長させていくことに取り組んでいる。伊藤氏は、取り組みの経過を報告し、「同社ブランドの中でも、サステナビリティを中核に置くブランドはそうでないブランドに比べて成長が30%速い」と語った。さらには、サステナビリティに取り組むことはブランドの信頼を強化し、コストの削減とリスクの低減にもつながると説明した。

続いて行われた講演には、SBスペシャル・アンバサダーを務めるグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)の有馬利男・代表理事が登壇し、「アウトサイド・イン」の本質について経営者の視点を交えて話した。そして一例として、SDGs(持続可能な開発目標)を挙げて、「欧米企業がSDGsにチャンスがあるという時は『アウトサイド・イン』のことを話している。日本企業が、SDGsをやっていれば評価が上がると考えていると、世界から置いてきぼりを食らう」と強調した。

その他、「グローバル・ブランドによる社会課題の解決」というテーマで、サステナブル・ブランド国際会議の総合プロデューサーである森摂氏とアカデミックプロデューサーの青木茂樹氏が、ケロッグやスターバックスなどの事例を紹介した。

ワークショップでは5つのグループに分かれ、グループ内から企業を一社選び、社会的課題を本業でどう解決できるか、そして実行にあたって何が障害になるのかなどを話し合い、最終的に発表を行った。

次回の第3回SB-Jワークショップは9月8日に、今年度のSB国際会議の新たなテーマ「グッド・ライフを定義する」で開催される。

「サステナブル・ブランド ジャパン」より転載

最終更新:7/31(月) 23:25
オルタナ

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