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テスラの新モデル発売を機に、「2040年のEV社会」を読み解く7本のストーリー

7/31(月) 12:30配信

WIRED.jp

テスラが2017年7月28日(米国時間)、電気自動車(EV)の新型「モデル3」の出荷を開始した。これとタイミングを合わせたかのように、この7月には欧州の大手自動車メーカーによるEV強化の戦略が次々に発表され、フランスと英国の政府は2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を打ち出した。これらの動きを振り返りながら、「2040年のEV社会」を読み解くヒントになる7本の記事を紹介する。

テスラ「モデル3」試乗レビュー。やっぱり「テスラらしい」EVだった

テスラが2017年7月28日(米国時間)、電気自動車(EV)の新型「Model 3」(モデル3)の出荷を開始した。イーロン・マスクが言うところの「手の届くEV」であるモデル3は、米国での販売価格が約35,000ドル(約387万円)からとなる。

この価格が多くの人にとって「手の届く」ものかどうかは別として、従来のガソリンエンジンを積んだモデルと比べてみよう。米国ではメルセデスベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」、アウディ「A4」と競合する価格帯だ。日本ならトヨタ自動車の「クラウン」に近い。街で見かける機会の少なくない車種と同等の価格帯になったという意味では、確かにマスクの言う通り「手の届く」モデルなのだろう。

だが当面は、手に入れたくても手に入らないことになりそうだ。テスラは2018年に年産50万台規模に生産能力を拡大する計画だが、すでに事前予約による受注が40万台近くあるとされる。これに対して現時点での生産台数は、28日に納車された最初の30台程度だ。これから発注したところで、納車は数年後になるかもしれない。さらに日本国内へのデリヴァリーがいつになるかを考えると、当面は見通しが立たないだろう。

それでもモデル3の発売は、かなり実用的ともいえる量産EVが現実的な価格帯(それでも高級車だが)で発売されたという点において、歴史的な出来事と言っていい。

欧州メーカーがEV化に向けて“民族大移動”

テスラと歩調を合わせるかのように、ここにきて大手メーカーも電動化を推し進める戦略を打ち出している。BMWが7月25日、すべてのブランドとモデルにおいてプラグインハイブリッド車(PHV)かEVを設定する戦略を発表。ボルボも2019年以降、すべての車種をハイブリッド車(HV)やEVにする方針を打ち出した。フォルクスワーゲンは、グループ全体の販売台数に占めるEVの比率を、2025年に25パーセントにまで引き上げる考えという。

モータースポーツの世界も勢力図が激変する。注目されているのは「フォーミュラE」だ。EVのレーシングカーが超高速で静かに疾走する、このEVのF1ともいえる世界には、すでにアウディやBMW、ルノーなどが参戦。この7月に入ってから、メルセデスベンツとポルシェも参入を発表した。まさに民族大移動の様相を呈している。

欧州の自動車メーカーが電動化への道を歩むことを明確にするなか、その先鞭をつけたのがテスラということになる。今後、PHVを含む電動化の流れは確実に加速し、そして社会を変えていくだろう。

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最終更新:7/31(月) 12:30
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