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男子テニス、敗者にSNS上で心ない非難殺到 当事者のスペイン人選手の反論が話題

7/31(月) 13:45配信

THE ANSWER

スイスオープン準決勝で敗れたバウティスタ・アグート、試合後SNSに届いたのは…

 男子テニス界はロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダルの復活によって、世界的に熱を帯びている。その一方で、先のウィンブルドンで錦織圭(日清食品)を撃破したスペイン人選手がネット上で心ない批判を受け、それに対して毅然と立ち上がったことで話題を呼んでいる。

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 思わぬ事態に見舞われたのは、世界ランキング18位のロベルト・バウティスタ・アグートだ。

 6月の全仏オープンは優勝したナダル、7月のウィンブルドンは準優勝のマリン・チリッチ(クロアチア)相手にそれぞれ4回戦で敗れたものの、ウィンブルドン3回戦では錦織を撃破。またATPワールドツアーでもフェデラーやノバク・ジョコビッチ(セルビア)らと対戦するなど、実力派の選手として知られる。

 バウティスタ・アグートは、29日に行われたスイス・オープン準決勝で世界ランキング31位のファビオ・フォニーニ(イタリア)と対戦し、7-5、2-6、3-6とフルセットの末に敗戦。本人にとっては悔しさの残る戦いとなったが、それに対してSNS上で強く罵る声があったという。

「全てを出し尽くした挙句、選手はこれに耐えなければいけないのか」

「負け犬め」

「お前とその家族、ふざけるな! お前のことは大嫌いだ」

「ダメな野郎だ」

 バウティスタ・アグートは、自身のツイッターに厳しいコメントが並んだスクリーンショットを投稿し、次のようにメッセージを添えた。

「残念なことだけど、スポーツの世界は賭け事のせいで汚れつつある。全てを出し尽くした挙句、選手はこれに耐えなければいけないのか」

 怒りとともに心ない人々に反論した。

 海外ではオンライン・ブックメーカーにより、スポーツの結果に金銭を賭ける「賭博行為」が日常的に行われている。バウティスタ・アグートの勝利に持ち金を賭けていた人々が怒りの“はけ口”として、選手のツイッターにメッセージを送って憂さを晴らしているというのだ。

選手を責め立てることで憂さを晴らそうとする人々に節度を求める

 7月には、テニスの不正監視団体「テニス・インテグレティ・ユニット(TIU)」が全仏オープンとウィンブルドンで八百長の疑いがあったとして、捜査を進めていると報じられた。告発された選手自身がテニスの試合結果に賭けていた事実も公表されるなど、男子プロテニス協会(ATP)が選手にテニスの試合結果に関する賭博を禁止するなか、八百長など不正行為が起こってしまっているのも事実だ。

 バウティスタ・アグートの母国であるスペインの「マルカ」紙も、「バウティスタ曰く、ベッティングの結果、スポーツ界は汚染させている」と特集。記事によると、この試合のオッズは、バウティスタ・アグートの1.5倍に対してフォニーニは2.62倍だったという。その敗北に苛立った人物が、心ない声をぶつけたのだと当人は推測しているようだ。

 正々堂々と戦った先に、「勝利」と「敗北」の結末が待っているのが勝負の世界の常。賭けに負けた挙句、選手を責め立てることで憂さを晴らそうとする人々に、バウティスタ・アグートは節度を求めている。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:8/1(火) 20:01
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