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W杯の切り札に。野口竜司は「ポスト五郎丸」の枠を超えたラガーマン

7/31(月) 17:20配信

webスポルティーバ

 4月から6月にかけ、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)率いるラグビー日本代表は7試合のテストマッチを行なった。そのなかで大ブレイクしたのが、野口竜司(東海大)だった。

【写真】五郎丸の新しい「ルーティン」のポーズはこれだ!

 野口は7試合すべてに先発出場を果たし、ルーマニア代表、アイルランド代表にベストメンバーで挑んだ6月のツアーでは、学生で出番をもらった唯一の選手となった。

 7月中旬、神奈川県にある東海大の湘南キャンパスで、野口は取材に応じた。普段は人見知りで物静かな男だが、ラグビーの話になれば口は滑らかになる。

 最近、どう過ごしているのかという質問に、野口はこう答えた。

「走りながらキックをするという課題が自分のなかであったので、時間をつくってやるように心掛けています。相手がどのくらいプレッシャーをかけてくるかをイメージして、チームメイトにその通り走ってもらって、そのなかで蹴るという練習をしています」

 日本代表の活動中に見つけた課題を解消するため、黙々と個人練習を重ねていた。

「代表ではチームとして大外にパスを振りながらキック、というのをしていたのですが、うまくコントロールできなくて。トップスピードになると蹴れなくて、スピードを落としてしまうと相手にキックだとわかられてしまう。スピードを八分ぐらいでコントロールしながら、蹴るのか、それとも蹴らないのか。両方のオプションを持ちながらプレーできるように……」

 野口のポジションはフルバック。かつて日本代表のこのポジションには、五郎丸歩が君臨していた。

 2015年のワールドカップ(W杯)イングランド大会以降、日本代表から離れていた五郎丸だが、この夏、約1年半ぶりに国内リーグへ参戦。代表復帰が期待されている。

 185センチ、100キロの五郎丸は、大きな体を生かした力強いプレーとロングキックが特長の選手だったが、177センチ、86キロの野口は、キレとボディーバランスを長所とする。

 代表デビューを果たした昨季から”ポスト五郎丸”と報じられていた野口だが、本人は「ポジションは同じですけど、プレースタイルは違うと思います」と言い、こう続けた。

「人それぞれいいところを持っています。キャリー(突進)とキックは、僕とは比べものにならない。代表に必要なスキルを持っている方だと思います。競い合うとかではなく、合宿で一緒になるようなことがあったら、いいところを盗んで、自分のものにしていけたらいいなと」

 そう謙遜する野口だが、身体能力に頼らぬ資質で存在感を示す。

 ボールを持てば、「半身ずらしてレベルアップしたい」と語るように、相手タックラーの真正面を逃れながら鋭く仕掛けていく。こうすることで、相手の上腕につかまれることはあっても、胸元にはぶつからないので持ち前のボディーバランスでスルスルと前に進んでいく。

 また、守りでは読みの鋭さが光る。相手が自陣に球を蹴ってくれば、落下地点へ先回りして捕球。さらに相手のランナーが味方の防御網を破れば、やはりその走路を先回りして待ち構える。

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