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脇田もなり、初ソロアルバム『I am ONLY』でもう一度踏み出す“大人へのステップ”

7/31(月) 15:00配信

リアルサウンド

 「脇田もなり」、声に出して読みたくなる名前と、J-POP界の誰にも似ていないシンディー・ローパーのように弾ける声を持つ彼女の、初めてのソロアルバム『I am ONLY』。粋で洒落の効いた遊び好きの大人の空気が反映されたサウンドと「MONALI」のアナグラム、そして自分の歌声を武器にもう一度道を切り開こうとする一人の女の子の希望が詰まったタイトルです。

 Especia卒業後初のアルバム発売を目前にしたステージを観に行きました。彼女よりも歌の上手い人や綺麗な人は他にいくらでもいるかもしれないけれど、彼女のような歌声を持つ人はどこにもいない、あの笑顔は誰にも真似できない、本当に唯一無二の存在だ……と、しみじみ思ったその時、彼女が口にしたアルバムタイトルが『I am ONLY』。「自分はただ一人の存在である」と啖呵を切る格好良さに痺れました。

 インタビューやライブのMCでは、ソロで歌うこと・独りで話すことに対する自信のなさと、これから一人で活動していくことへの不安をこちらが勝手に感じてしまうほど、頼りなさが見え隠れするのですが、ひとたび歌い始めた瞬間、その場の空気が、もなりちゃんのてらいのない素直な内面から生まれる「声」のきらめきに満たされ、さっきまでの不安や、日々の暮らしの辛いこと、悲しい気持ちまでも吹き飛んでしまいます。

 そうして歌っている時の堂々とした風格と、歌い終えてニッコリ笑った顔のアライグマのような愛らしさのギャップが、何とも可愛くてたまらない!

 80年代のマドンナやシンディ・ローパー、女の子が男性に媚びず自由に軽やかに生きようとした時代の空気を、リアルタイムで知る筈もない彼女が21世紀の日本に届けてくれた喜び。アメリカに行ったことなんて一度もないけれど、「泣き虫レボリューション」を聴くと、くっきりと思い浮かんでくるカリフォルニアの青い空と白い雲、ヤシの木とショートパンツの女の子、心の中の浜辺ではきっといつも、もなりちゃんの歌声が流れています。

松村早希子

最終更新:7/31(月) 15:00
リアルサウンド