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【総体】冬のリベンジなる! 前橋育英はいかにして選手権王者を撃破したのか

7/31(月) 18:06配信

SOCCER DIGEST Web

後半に形勢が逆転。指揮官が発した魔法の言葉とは――。

 まさに、執念のがぶり寄りだった。
 
 7月31日のインターハイ3回戦。青森山田と対戦した前橋育英は、開始早々に先制されるもしぶとく耐え凌ぎ、ワンチャンスをモノにして前半のうちに同点とすると、後半に怒涛のラッシュ。鮮やかに3-1の逆転勝利を飾った。

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「こんなことを言ったら誤解されるかもしれないけど、正直昨日の試合(2回戦/東福岡戦)は、青森山田勝て! 勝て!と念じてました。我々はここを目標にやってきた。組分けが決まった時から、かならず本大会で対戦して、勝利したいと思ってましたから」
 
 声の主は、前橋育英の山田耕介監督だ。
 
 冬の選手権決勝で0-5の大敗を喫した仇敵。前橋育英の最終ラインには、あの埼玉スタジアムのピッチと同じ4人が並んだ。ディフェンスリーダーのCB松田陸は、尋常ではないモチベーションで臨んだという。
 
「新チームになってから、すべてはこの日のためにです。どんなきつい練習も山田を倒すために耐えてきたし、少しでもダラけてたら、監督に『だから0-5でやられるんだ!』『山田ならもっとやるぞ!』と発破をかけられた。ここでまた負けるわけにはいかなかった」
 
 だが、そんなイレブンの強すぎる想いが空回りしたのか、前半は攻守における持ち前の連動性をまるで発揮できない。すると前半5分、敵のゴールキックからMF郷家友太がヘディングで落としたところをMF田中凌汰に決められ、あっさり先制を許してしまう。その後も青森山田の素早いフォアチェックの前に手も足も出せず、完全にペースを握られた。
 
 選手権王者、強し――。だが、劣勢を強いられていた前橋育英は前半31分、起死回生の一撃をお見舞いする。左CKから左SBの渡邊泰基が頭で競り勝ち、最後はCB角田涼太朗が蹴り込んで同点としたのだ。最初の決定機を見事ゴールへとつなげ、山田監督は「あの一発で流れが変わった」と回顧した。
 
 松田は、戦況をこう見定めていた。
 
「前半の早い段階で失点してしまったのは、反省点です。選手権の決勝はそこからずるずるやられて5失点を喫してしまったんですが、今日は流れが悪いながらもなんとか踏ん張れた。落ち着いて締められた。それが、あの苦しい時間帯での同点ゴールにつながったんだと思います。すごく大きかったですね」
 
 迎えたハーフタイム。山田監督のゲキが飛んだ。
 
「1点はしょうがない。切り替えてやるしかないと伝えましたよ。山田は逆サイドに一発で振ってくるけど、我々はしっかりスライドして対応しつつ、出させないようにファーストディフェンスのところもしっかりやろうと。逆サイドは捨てていい、出たら出たで対応すればいい。それからやはり、クサビをもっと入れて、仕掛けていけと。とくに(左SBの)泰基。自分のストロングを活かさないでどうするんだ、もっと行けよと言いましたよ」
 
 指揮官の魔法の言葉が、上州のタイガー軍団を覚醒させる。後半開始2分、またしても左CKからMF塩澤隼人がねじ込んでまず逆転に成功すると、形勢が一変。攻めては左サイドを拠点に数的優位な状況を矢継ぎ早に作り、守ってはコンパクトな陣形を維持しながら、鬼気迫るディフェンスで縦に入るボールをことごとく弾き返す。青森山田のロングボールとカウンターをほぼ無力化した。

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最終更新:8/7(月) 17:52
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