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トヨタが「2020年代前半に一般道自動運転」を明言した裏事情

7/31(月) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● トヨタが明言した 自動運転技術の量産計画

 「2020年頃に、高速道路でのハイウエイチームメイトを市場導入する。これは、ETCゲート間の合流、分岐、追い越しを行うもの。また、2020年代前半には、2016年の伊勢志摩G7の際に公開した、(一般道での自動運転走行)アーバンチームメイトの商品化を目指す」

 これは2017年7月23日、北海道網走市内にあるデンソー網走テストセンターで、今秋発売予定のレクサス新型LSに搭載される様々な予防安全技術を筆者が体験した後、トヨタの先進技術開発カンパニーの幹部が行った、予防安全に関する先進技術と自動運転の考え方についてのプレゼンの中で出た言葉だ。

 トヨタは、量産化の自動運転技術を「モビリティ・チームメイト・コンセプト」と呼び、そのうち高速道路向けを「ハイウエイチームメイト」、そして市街地など一般道向けを「アーバンチームメイト」と区分している。

 また、「カンパニー」とは、トヨタが2016年4月に行った大幅な組織改編により誕生した組織のこと。先進技術開発カンパニーの他、トヨタ・コンパクトカー・カンパニー、ミッドサイズ・ヴィークル・カンパニー、CV(コマーシャル・ヴィークル/商用車)カンパニー、レクサスインターナショナル、パワートレイン・カンパニー、そしてコネクティッド・カンパニーの7つの領域があり、中短期の商品計画や製品企画を担当している。

 自動運転は、先進技術開発カンパニーの担当分野である。

● レクサスとトヨタの 二段構えで量産効果を目指す

 今回、先進技術開発カンパニーの幹部は、トヨタの自動運転に対する現在の考え方について、こうも言った。

 「自動運転車ではなく、将来の自動運転につながる、高度運転支援技術を搭載したクルマ。現在、自動車メーカーによって自動運転の定義には幅がある」

 その上で、運転者が自動運転に対する誤解や過信を抱かないように、注意深く社会受容性を考慮する必要があると指摘した。

 そうした“将来の自動運転につながる”流れの中で、統合安全コンセプトを示し、その領域としてパーキング、予防安全、プリクラッシュセイフティ、衝突安全、救助それぞれの分野で技術開発を進め、これらを連携させると説明した。

 これらを商品化する流れにおいて、トヨタ及びレクサスのモデルラインアップの中でフラッグシップであるレクサス新型LSが、安全技術全般においてもフラッグシップの役割を果たす。それが、「レクサス・セーフィティ・システム+A(プラスエー)」だ。

 先進技術をまずレクサス車に搭載して先に市場投入し、これをトヨタブランドで量産技術として広めることで、センサーや制御システムの小型化とコストダウンを目指すのだ。

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