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「年収900万円超」「独身貴族」のサラリーマンが貯金できない理由

7/31(月) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● こだわった高級食材使い 食費は月に10万円

 「こんなに働いて稼いでいるのに、どうしてお金が全く残らないのでしょうか」

 家計相談にやってきた会社員のGさん(47歳)は、開口一番、こんな悩みを打ち明けました。Gさんは、専業主婦の奥さんと、高校生の娘さんの3人家族。年収は900万円を超えているといいます。

 しかも、所得制限に引っ掛からなかったため、娘さんの授業料はタダ。Gさんにしても、一緒に相談に訪れていた奥さんにしても決して派手ではなく、金遣いが荒いようにも見えませんでした。にもかかわらず、「貯金がまったくないんです」との言葉。私は耳を疑いました。
 
 しかし、Gさん一家の家計を詳細に分析していくと、その謎が解けました。まず、奥さんは大の料理好きで、家族の健康を思うがあまり、食材の産地や素材にこだわっていました。そのため買い物は、百貨店や高級スーパーが中心。家族も、口が肥えてしまって高級な肉や酒を求めているといい、食費は1ヵ月に10万円を超えていました。

 それだけではありません。携帯電話を始めとする「通信費」も4万円近くに上っていました。家族全員が大手キャリアのスマートフォンを所有。自宅のネット回線と同じキャリアだから割り引きされるとはいえ、大きな負担になっていることは間違いありませんでした。

 家計の洗い出しをしてみると、この他にもさまざまな “プチ贅沢”が家計に潜んでおり、典型的な「メタボ家計」となっていました。その結果、支出の合計が収入と同じくらいになっていて、お金が貯まらないのも無理はない状況になっていたのです。おまけに、赤字になった月はボーナスから穴埋めしていたため、いくら稼いでも「お金が貯まらないね」ということになっていたのです。

● 家族で家計のやりくりを話し合う 「家族マネー会議」がお勧め

 こんな風に嘆くサラリーマンは、何もGさんだけでありません。家計相談を受けていると、年収1000万円や2000万円の人でも「貯蓄がないんです」と言って相談に来る人がたくさんいます。こうした高収入の人は、「自分は稼いでいる」という思いが強く、「少々ぜいたくをしても大丈夫だろう」という“慢心”があるからでしょう。
 
 また、サラリーマンはお金を稼ぐことには一生懸命ですが、生活費を始めとする「支出」に関する意識が低い傾向にあります。また、妻や子どもにいい格好をしたいのか、ついつい財布のひもが緩んでしまうことも少なくないようです。

 では、どうすれば改善できるのでしょうか。例えば夫が妻や子どもに「食費を下げろ」「スマホ代を下げろよ」などと言ったところで、一時的な効果しかなく、長続きしません。家計を本質的に改善させるためには、家族みんなが同じ価値観を持ち、同じ考えのもとで、家計をやりくりをしていくことが最も重要なのです。

 そのために私は、「家族マネー会議」の開催をお勧めしています。これは、1ヵ月に1度、家族で集まり、その月の収入や支出状況を報告、今月欲しいものや必要なものなどを話し合って、全員でやりくりについて考える場です。

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