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8月に投資家が狙う「新コア66銘柄」とは何か

7/31(月) 7:00配信

東洋経済オンライン

 米国株は好調な企業業績に支えられて、NYダウ、S&P500、ナスダックがともに史上最高値水準にある。だが、直近の予想PER(株価収益率)約19.9倍、PBR(株価純資産倍率)約2.3倍と日欧に比べダントツの割高状態を懸念する声は多い。

■米国株には一段高を目指せる材料があるのか? 

 一段高を目指せる材料がこれ以上出てくるのかは微妙だ。しかも、先行していたナスダックに利益確定の売りが出て、典型的な高値波乱の様相でチャートの形は悪い。今週の予定表を見ても、7月の米ISM製造業景況感指数(8月1日)、同非製造業景況感指数(同3日)、7月の雇用統計(同4日)と重要な指標イベントが多く注意が必要だ。

 片や日本株は、前日まで、任天堂や日本電産など決算好調組に支えられて2万円を維持していた日経平均株価も、先週末には簡単に2万円を割れた。スティーブン・ムニューチン財務長官が為替操作国に厳しい措置を取ると発言してからドル安傾向となり、ドル円で1ドル=110円台になった円高が一つの原因だ。

 特に、4-6月期決算発表の前半ピークを迎える中で、その決算数字に影響を与えるドル円レートの動きに注目が集まるのは当然だ。しかし、為替と企業収益の関係は、今やかなり緩くなっていて、日本企業の稼ぐ力は、110円前後ではまったく問題がない。

 大半の社内想定レートが110円以下になっていることがあるが、ここ数年では、100円前後でも企業利益は着実に積み上がり、法人企業統計から見た利益剰余金の総額は、2013年度の250兆円から直近で380兆円まで増えている。

 事実ここまで発表された4-6月期決算では、市場予想を上回る企業が多く見られ、特に機械や電子部品など、外需関連企業に好業績が目立つ。今後、景気敏感セクターでも好決算が確認されれば企業利益はさらに積み上がることになる。

 今や投資家の注目点はその積み上がった利益の使途に集まっている。株主還元や、設備投資等、投資家にとって前向きにこの資金を活用する企業には、評価が高まりそうだ。

■資金が集まる「2つの流れ」ができつつある

 さて国内の予定表を見ると、週末に4-6月期のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用実績が発表になる。ここで話題になるのが、今後GPIFの運用スタイルの主流をなすと思われるESG投資だ。

 ESG投資とは、E(環境への配慮)、S(社会的責任)、G(企業統治)の3つの基準に適合した持続可能企業に投資しようというものだが、考えたら当たり前のことで、社会に害をなす悪徳企業が存続できるわけはなく、ファンド運用に整然とした理屈を付けたに過ぎない。

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