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「フォーミュラE」にドイツ勢が参戦したワケ

7/31(月) 16:20配信

東洋経済オンライン

世界の自動車産業の流れが変わろうとしている。アウディ、BMW、メルセデス、ポルシェ。2017年7月、ドイツの有力メーカーが相次いで、電気自動車(EV)の国際レース「フォーミュラE」への参戦を決めたのだ。
これは、世界市場で圧倒的なブランド力を持つドイツ勢が「EVシフト」を鮮明にしたことを意味する。7月末、電気自動車版のフォーミュラワン(F1)といえるフォーミュラEの今季最終戦が開かれたカナダのモントリオールから、EVの最先端をリポートする。

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■アウディとポルシェがWECから撤退

 そのニュースは7月28日、最終戦の前日に流れた。

 「ポルシェが(ル・マンを含む)世界耐久選手権(WEC)から撤退し、フォーミュラEに参戦する」

 ポルシェといえば、フェラーリと並ぶ「速い車」の代名詞。WECの中でも特別とされる「ル・マン」(フランスで100年近い伝統を持つ24時間耐久レース)では過去3年連続で優勝している。その前は5年連続でアウディが優勝している。

 ル・マンのトップカテゴリーが「ハイブリッド車」になったことを受け2012年に再参戦したトヨタ自動車にとっては、アウディ、ポルシェを倒して「ハイブリッド世界最速」の称号を手に入れることが悲願。だが、その夢はまだ果たせていない。

 ところが2016年を最後にアウディがWECから撤退、そして今回、ポルシェも撤退を表明した。2018年6月のル・マンはトヨタにとってライバルのいない寂しいレースになる。

 アウディとポルシェがWECから撤退するのは、フォーミュラEに全力を注ぐためと言っても過言でない。アウディやポルシェはWECで培った技術を市販のハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車に生かしてきたが、市販のハイブリッド車では「プリウス」という圧倒的なブランドを持つトヨタに敵(かな)わなかった。

 だからこそ、というべきだろう。ドイツ勢はハイブリッドからEVに土俵を変えることで、プリウスの牙城を崩そうとしている。そのためのフォーミュラE参戦である。

 現在、フォーミュラEに参加しているのは10チーム。大手自動車メーカーで企業本体が参加しているのはフランスのプジョー・シトロエンとルノー、インドのタタ・モーターズ傘下のジャガーの3社。アウディは「アウディ・スポーツ」というモータースポーツ子会社が参加しているが、本体は参加していない。残りは中国のネクストEV、テチーター、インドのマヒンドラ、米国のファラデー・フューチャーといったEVベンチャーだ。

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