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広島・西川龍馬が語るあの試合「周りが何と言おうと別にいい」

8/1(火) 11:20配信

週刊ベースボールONLINE

 取材の際、時には選手にマイナスのことを聞かなければいけないこともある。先日、広島の西川龍馬にインタビューを受けてもらったとき、どうしても知りたかったことがあった。

 同僚の鈴木誠也からは「天才」と称される打撃技術を誇り、入団2年目にして欠かせない戦力となっている西川。菊池涼介、田中広輔、安部友裕ら好打者が居並ぶ広島の内野陣に割って入るのは容易なことではないが、今季は7月終了時点で18試合に先発出場。定位置への足掛かりを作っている。

 5月5日、6日の阪神戦(甲子園)では「五番・二塁」としてスタメンで起用された。二塁手の菊池のコンディション不良による抜てき。だが、この試合で西川は2試合連続で失策。チームは連敗を喫しただけでなく、6日には最大9点差を引っくり返され敗れる屈辱を味わった。

 試合後には守備の名手である菊池不在の大きさを指摘する声が相次いだ。当然、それは代役を期待された西川の耳にも届いていたはずだ。知りたかったのはこのとき、西川が批判をどう受け止めていたのか、ということだった。

「もちろん、チームに貢献できずに悔しい気持ちは自分の中にあります。でも、周りが何と言おうと僕は別にいいんですよ。『勝手に言っとけ』みたいな」

 西川はきっぱりと言い切った。「結果の世界」と自認するプロ野球の舞台では、ミスを犯せば責められるのは当然。周囲の声に動揺するよりも、活躍して挽回するしかないと割り切っているのだ。

 事実、その後も二軍落ちすることはなく、7月までの代打打率は.414と持ち前の打力をいかんなく発揮している。このタフさこそ、西川が持つもう一つの武器なのだろう。

「いまの広島のメンバーで、レギュラーを取れたら自信になる」

 虎視眈々と定位置取りを狙う西川。セ・リーグの首位を快走するチームの中で、その瞳はギラギラと輝いている。

文=吉見淳司 写真=BBM

週刊ベースボール

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