ここから本文です

同僚男性が育児休業を取ると言い出したら?

8/1(火) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 こんにちは、人事労務コンサルタントの佐佐木由美子です。同僚の男性社員から、育児休業について相談された紗世さん(仮名)。そもそも、男性社員は育児休業を取れるのかどうか、疑問がありました。

■休みが取りにくい職場で育休は無理?

 都内にある教育関連サービス業で一般事務をしている紗世さん(30歳)。どちらかというと、若手の独身社員が多い職場でしたが、最近は結婚や出産の話も聞かれるようになってきたといいます。そうした中で同僚の男性社員Tさんに子どもが生まれるらしい、と耳にしました。

 そこで、冗談っぽく紗世さんはTさんに「イクメンそうだから、育休でも取るつもり?」と聞いたところ、Tさんは大真面目に「実は、育休を取りたいと思ってるんだけど……」と、言い始めたのです。話を聞いてみると、精神的にナーバスになっている奥さんのために、出産後1カ月くらい会社を休んでサポートをしたいとのこと。

 しかし、大きな問題がありました。それは、紗世さんの会社で、男性社員が育児休業を取った人がいまだかつていないということです。最近では、女性社員が出産後も働き続けるケースが少しずつ増えてきて、女性社員の育児休業は珍しくなくなってきました。とはいえ、男性となると話は別です。

 男性が育休を取る「美談」について、メディア等を通して聞いたことはあるものの、それは大企業や公務員の話で、紗世さんの勤務する一般の中小企業には関係のない話だと思っていました。まして、社長をはじめ上司も相当なハードワーカーで、年次有給休暇でさえ取ることが難しい雰囲気の職場です。

 「Tさんの気持ちは分かるけど、うちの会社じゃ、難しいんじゃないの?」

 紗世さんはそう答えたものの、なんだかしっくりきません。何とかしてあげたいと思いつつも、そもそも男性が育児休業を取ること自体、難しいのではないか……という思いで揺れていました。

■若い世代ほど育休を取得したいと思っている

 厚生労働省が発表した2016年度の男性の育児休業取得率は、3.16%。前年度より0.51ポイント増加し、比較可能な1996年度の調査以来、過去最高に達しました(「平成28年度雇用均等基本調査」より)。しかし、女性の育休取得率81.8%と比べても、非常に低い数値であることは明らかです。育児休業については、企業規模や性別にかかわらず取得することができます。男性の場合も、原則として子どもが1歳に達するまで希望する期間について育児休業が取れることになっています。

 2014年発表の連合調査によると、子どものいる20代男性のうち、「育児休業を取得したことはないが取得したかった」が58.3%と若い世代ほど育休を取得したい、またはしたかったという要望が高いことが示されています。しかし、「自分の職場で、男性の子育てに対し最も理解があると感じるのは誰か」との質問には「職場には誰もいない」との回答が45.1%となり、半数近くは職場での理解が得られないと答えています。

1/2ページ

最終更新:8/1(火) 7:47
NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

Yahoo!ニュースからのお知らせ