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割安株投資で資産5億5000万円 リーマン大敗も克服

8/1(火) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 株式投資で2005年に8億円まで資産を拡大。投資のノウハウや実践例を記したブログが人気を博して本まで出版したが、08年のリーマン・ショックで暗転。資産を1億円を切るところまで減らす。ここから株式投資を再開し、17年5月末時点で5億5000万円まで回復させた──。


 こんな波乱に満ちた復活劇を演じてきたのが、兼業投資家のえすさん(ハンドルネーム)だ。現在も上場企業で経理の仕事に携わりながら、株の売買を続けている。

■一念発起して割安株投資へ

 えすさんが株を始めたのは1996年。当時は大企業で経理の仕事をしていた。「業務で必要になって株について勉強するうちに自分でも取引をしたくなった」

 元手90万円ほどで開始。最初に買った銘柄は、東京急行電鉄(東1・9005)のグループ会社で映画館を運営する東急レクリエーション(東2・9631)。株主優待で映画の鑑賞券がもらえる点(当時)に着目した。それで映画を楽しんだものの、株価は大幅に下落して、損切りを余儀なくされた。この後も株の売買を続けて投資額は計800万円に達したが、結果は勝ったり負けたりの繰り返し。2002年11月に証券会社の口座残高を確認すると、「160万円ほどしかなかった」。ここで腰を据えて株に取り組むと決心した。

 当時は日経平均株価が7000円台に下がり、5000円台まで下落するという見方も出ていた。しかし、えすさんは「これから景気が良くなれば、今は割安な銘柄の株価は5倍や10倍になるのではないか」と考え、割安な銘柄を買って、景気が回復するまで持ち続けるという作戦を取った。

 この作戦で最初に購入したのが業務用機械器具のモリテックスだった。同社は、TOB(株式公開買い付け)を受けて中国系ファンドのMVジャパンの傘下に入り、現在は上場廃止になっている。光ファイバーの製造を手掛けていたモリテックスの時価総額は、IT(情報技術)バブルの絶頂期に1000億円に達した。それが03年にえすさんが注目した時には、25分の1の40億円まで減っていた。「いくら何でも下がり過ぎ。光ファイバー事業の部門だけでも40億円以上の価値はあるだろう」とえすさんは考えた。

 景気が回復するまで数年かかっても持ち続けるつもりだったが、モリテックスの株価は予想に反して短期間で急騰。「買値の2倍で売却したと記憶している」

 これで03年8月には株の資産が1000万円を突破。割安な株を購入する作戦に自信を持ったえすさんが次に目を付けたのが、銀行株だった。みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)などのメガバンクの経営状況を調べると、不良債権が適正に処理されれば年間1兆円くらいの経常利益が出ることが分かった。一方、時価総額は1兆円を下回っている。株価が割安であるのは確実と判定した。

 だが、当時はメガバンクも破綻が取り沙汰されており、購入には二の足を踏む。そこで耳にしたのが、りそなホールディングス(東1・8308)の破綻を回避するために、国が公的資金を注入して実質国有化するというニュースだった。「りそなを救済するなら、国がメガバンクを破綻させることは絶対にない」と確信し、信用取引も使って、みずほやグループ企業の新光証券(現みずほ証券)、みずほインベスターズ証券(同)の株を買いまくった。

 「証券会社の株は1カ月で2倍になった時点で売却し、それで手にした現金でみずほの株を買い増しした」。これらの売買が寄与し、えすさんの株の資産は04年5月に1億円を超えた。

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最終更新:8/1(火) 7:47
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