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マニラの孤児が「3万ペソで母親を買います」 「ブランカとギター弾き」を採点!

8/1(火) 17:00配信

文春オンライン

〈あらすじ〉

孤児のブランカ(サイデル・ガブテロ)は、窃盗や物乞いをしながらマニラの路上で暮らしている。孤児の仲間の恨みを買い、寝床を壊されてしまったブランカは、路上で出会った盲目のギター弾きの老人ピーター(ピーター・ミラリ)に頼み込んで一緒に町を出る。たどり着いた町の路上で、ピーターは歌でお金を稼ぐ方法をブランカに指南する。ブランカの歌声は人々を魅了し、2人はライブ・レストランに出演する仕事を得る。十分な食事と屋根付きの部屋を手に入れたのもつかの間、彼らを妬んだ従業員にはめられて、2人は仕事を失ってしまう。そしてブランカが貼った「3万ペソで母親を買います」というビラを見た人物の魔の手が、ブランカに襲いかかる。

〈解説〉

写真家としてヨーロッパを拠点に活動していた長谷井宏紀が、路上の人々をキャスティングしてつくりあげた長編監督第1作。家族を求める孤児の少女と盲目の老人の交流を描く。77分。

中野翠(コラムニスト)★★★☆☆アジア的混沌に惹かれる気持ちはわからぬでもないが、やはり一種のメルヘン仕立てか。チビ少年の俊敏な体技は見もの。

芝山幹郎(翻訳家)★★★☆☆登場人物の純情やマニラの高温多湿は伝わってくるが、ときおり話を無理に作るのが難点。少女の強気な表情は眼に残る。

斎藤綾子(作家)★★★★☆何でも買えるなら母親を買おうという発想が切ない。盲目のギター弾きピーターの微笑みが作品の全てを物語っている。

森直人(映画評論家)★★★★☆『ペーパー・ムーン』の匂いと清水宏イズムの味。個性的なギターの音。簡素な枠組みの中にマニラの街の多元性が充満。

洞口依子(女優)★★★★☆画面の隅々まで旅人が持つ独特の視点で彩る映像。非職業的俳優の圧倒的な佇まい。耳に残るギターの音色が慕わしい。

INFORMATION「ブランカとギター弾き」(伊)
7月29日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開
監督・脚本:長谷井宏紀
出演:サイデル・ガブテロ、ピーター・ミラリ、ジョマル・ビスヨ、レイモンド・カマチョ ほか
http://www.transformer.co.jp/m/blanka/

「週刊文春」編集部

最終更新:8/1(火) 17:00
文春オンライン

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