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障害は結婚のハードルになるか?「障害者の結婚調査」

8/1(火) 7:01配信

オルタナ

障害者の就労支援を中心にソーシャルビジネスを展開するゼネラルパートナーズ(東京・中央)は、「障害者の結婚に関するアンケート調査」を実施した。世の中には、結婚に関する調査は数多くあるが、障害者にスポットをあてた調査はこれまでほとんど実施されていない。今回の調査では、そのような当事者の実態や結婚観が明らかになった。(オルタナS編集長=池田 真隆)

調査を実施したのは同社の運営する調査・研究機関「障がい者総合研究所」。同研究所のアンケートモニターに登録している20代以上の身体・精神・知的障害者478人に対し、インターネットで調査を実施した。

結婚していない障害者の約7割が、結婚を望んでいる

回答者のうち、結婚していない人の割合は 74%と高い。ただし、「いずれ結婚するつもり」という人が 66%となっており、多くの人が結婚を望んでいることが伺える。

障害が支障になる、結婚している人・していない人で大きな開き

「結婚を決断または結婚生活を送る上で、障害は何らかの支障になるか?」という質問では、「結婚している人」と「結婚していない人」の間で大きな違いが見られた。「結婚していない人」では、「支障になると思う」と回答した割合は71%。一方、「結婚している人」ではその割合はわずか25%であり、「支障にならない」という回答が大多数を占めた。

過半数が「恋愛と結婚は違う」と回答

「恋愛と結婚は違うと思うか、同じだと思うか」を尋ねた質問では、過半数が「違うと思う」と回答した。フリーワードでは、「恋愛は自立していなくてもできるし責任を伴わない。結婚は自立していくことが必要で、相手に対して責任が伴う」(男性/30代/身体障害)、「恋愛はその時だけ楽しかったら良いという感覚。結婚は高齢になってからも付き合うので、ある程度責任が必要」(女性/40代/身体障害)――といった回答が出た。

調査結果から見えてきた結婚への障壁

今回の調査結果を受け、障がい者総合研究所の中山伸大所長は、次のように語っている。結婚をしている人と、結婚していない人で、「障害を支障に感じる」という割合に大きな差が生じたのは、逆説的な見方をすれば、「結婚前に支障を感じなかったため結婚できた」とも言えます。しかし、もう一方では「結婚後に支障とならないようなことに対しても、結婚していない人は支障だと感じ、結婚を躊躇している」とも推測できるのではないでしょうか。

また恋愛と結婚を別物と捉えている人が多いことも分かりましたが、このような結婚観も、結婚への心理的な障壁になっていると言えるでしょう。

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最終更新:8/1(火) 7:01
オルタナ

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