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単純作業はロボットに、人間はより高付加価値な仕事へ~リコージャパンが導入するRPAとは?~(前編)

8/1(火) 7:30配信

日本の人事部

リコーの各種製品を国内の顧客に届けている、リコージャパン。販売に関する業務を効率化するため、2016年7月から他社に先駆け、ソフトウエアのロボットを用いて業務を自動化する、RPA(Robotic Process Automation=ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入しています。その過程で見えてきたものとは何なのか、将来的にどんな可能性を秘めているのか。また、人事スタッフの果たすべき役割とは何か。RPA導入のキーマンであるお二人に語っていただきました。

2025年までに3分の1の仕事が自動化される?RPAでもたらされる価値とは

――RPAとは、どのようなものなのでしょうか。

飯沼:RPAは、“Robotic Process Automation“ の略称で、オフィスでのホワイトカラーの業務プロセスを、ソフトウエアのロボットを用いて自動化する仕組みのことです。“Digital Labor“、つまり、「仮想知的労働者」と呼ばれることもあります。人が行う作業を、ロボットに覚えさせることで、忠実に再現してくれるのです。たとえば、人事領域では、評価の入力や給与計算、異動の処理などが、コンピューター上で自動で行われている状況をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

南雲:すでに欧米では、ホワイトカラー業務のRPA化が急速に進んでいます。オックスフォード大学が発表した調査レポートによると、10年~20年後には、半分近くの雇用が自動化、機械化される可能性が高いと言います。また、McKinsey & Company, Inc.の調査では、2025年までに全世界で1億人以上の知的労働者、もしくは3分の1の仕事が、RPAによって置き換わると予測しています。人の仕事が順次機械化されていくのは、もう間違いありません。未来はすぐそばに来ている、と言ってよいでしょう。

飯沼:日本におけるRPA化の価値は、「働き方改革」と「ホワイトカラーの生産性の向上」の二つにあると言っていいと思います。これまで人間が行っていた単純作業をロボットにより自動化することで、ヒューマンエラーがなく、スピーディーに行うことが可能になります。すると、単純作業から開放されるので、人間はより高度な思考を必要とする、高付加価値な業務にシフトできる。少子高齢化に伴い、人材調達コストが増大を続けていく中、人間に変わってビジネスを遂行するロボットをうまく取り入れることは、ますます重要になるでしょう。

ただし、RPAは全ての業務を任せられるツールではありません。RPAには三つのクラスがあり、今われわれが取り組んでいる一番下の「クラス1」は、覚えさせた作業を反復するという、比較的簡易につくれるものです。その上の「クラス2」のEnhanced Process Automation(EPA)では、構造化されていないデータや知識を処理させることで、より高度な分析業務を任せることができます。

そのさらに上の「クラス3」は、Cognitive Automation(CA)と呼ばれていて、自然言語処理や、ビッグデータ分析、機械学習により、状況に応じた判断を伴うような業務にも対処できる。それぞれのソフトウエアの特性をきちんと理解した上で、投資対効果を確認しながら活用していく必要があります。日本では、展開している事例がまだまだ少なく、メインは「クラス1」です。

RPAのベンダーや商品はいくつか種類があるのですが、リコージャパンでは、日本語でのサポートも行っているRPAテクノロジーズ社の「BizRobo!」を導入しています。日本に参入しているベンダーはまだ限られていますが、海外では多くのベンダーが競い合っています。

――なぜこれほど急速に、RPAは普及しているのでしょうか。

南雲:従来のIT製品と異なり、人の作業を機械に「覚えさせる」という作業が簡単になったからです。プログラミングの必要がなく、専用の画面に作業の手順を入力するだけで、稼働できます。リコージャパンとして、RPAを導入する決め手となったのも、こうした手軽さでした。

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最終更新:8/1(火) 7:30
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