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【もがいた経験は必ずプラスになる】内川聖一が語る“鈴木誠也” vol.2

8/1(火) 0:00配信

広島アスリートマガジン

2年前に自主トレを共にして以来、師弟関係にある内川聖一と鈴木誠也。
鈴木が打撃を進化させていく上で大きな影響を与えた日本一の右打者が、自主トレでの指導秘話、そして今の鈴木誠也への想いを語る。

鈴木誠也から感じた貪欲さ

【内川】 誠也を指導する中で感じたのは、一言で言うと『貪欲だな』ということです。自主トレでは僕が打っている間もずっと誠也の視線を感じて練習していました。その時も「動画を撮らせてもらって良いですか?」と聞いてきて僕の打撃を録画して、夜もずっと動画を見ながら自分と僕の打撃の比較をしながら過ごしていたようです。そういう貪欲なところがあるからこそ、昨シーズンだけで終わることなく、今季もどんどんすごみを増している要因だと思います。

普通の若手と違った誠也のガツガツした感じは、一緒に練習していて僕自身心地良かったですし、教え甲斐がありました。それだけに僕も『若い頃にこれだけガツガツしたものがあれば良かったのにな』と、逆に誠也から教えられる部分もありました。

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鈴木は昨季、キャンプでの故障で出遅れたが4月に一軍復帰。徐々に出番を増やすと6月の交流戦でその打棒が一気に爆発した。6月5日のソフトバンク戦では師・内川の前で5打数5安打を記録。この試合で打率3割超えをマークした鈴木はその後、規定打席に到達。オリックス戦で2試合連続サヨナラ弾をやってのけるなど勢いに乗り、そのまま突っ走り続けた。シーズンが終わってみれば、一気に内川を超える数字を残していた。

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【内川】 昨季、誠也は本当に素晴らしい成績を残しましたが、実は自主トレが終わった時点で「俺の成績を抜く時はほどほどにしておけよ」と冗談で言っていました。もちろん成績を出してもらうことは当然うれしい事ですけど、終わってみれば一気に僕の数字を抜いていったので、「コイツちょっとやり過ぎたな」と正直思いました(笑)。そして昨季印象的だったのは、交流戦でカープと対戦した時に誠也が5打数5安打した試合です。当時ウチの捕手が鶴岡(慎也)さんだったのですが、「お前(鈴木に)教え過ぎだぞ」と僕が怒られることもありました(苦笑)。ですが、誠也があんなスピードで成長して数字を残していけば、僕自身も『負けていられない』とすごく刺激になりました。ホークスも優勝のチャンスがあったので、日本シリーズでカープと対戦できれば一番良かったんですが、ウチが先に負けてしまったので誠也にLINEで「負けてしまってすまんかった」というやり取りもさせてもらいましたね。

間違いなく誠也の存在が僕の刺激になっていますし、スケールの大きさで言うと、僕なんかより全然大きいものを持っていると思うので、まずケガをしないように頑張ってほしい気持ちです。

(VOl.3に続く)
【広島アスリートマガジン2017年8月号掲載インタビューから抜粋】

広島アスリートマガジン編集部

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